キミとつくった花冠は〜もうひとつの花冠〜【ゴウセル】2輪目

○ゴウセルの趣味○ ページ43

しかも中にはきわどい……ほんと、ほんとにきわどい服なんかも選んでて……

女の子であるはずの私でさえ、そのきわどさに顔を赤く染めてそらし、慌ててゴウセルからその服を奪った。



「こっ、こんな…こんな、下着みたいな服着たいだなんて……しかも女の子用……」

「好きなのを選べ、と言われたからな」



た、確かに好きなの選んでいいよって言ったけど……！！言ったけど！！！

まさか女の子の、しかもきわどい服を持って来るだなんて思ってもみなかったんだから！！


悪びれもなく真顔で言ってのけるゴウセルは本当に私の言葉の通りに選んで来たのだろうか。

だとするとゴウセルはこういう服にき……興味があるって事なの………かな？



「……ゴウセル、こーゆーの着たいの…？」



とりあえず服を元の場所に戻しつつ、私はﾁﾗﾘとゴウセルを見上げながら尋ねてみた。


だけどゴウセルはよくわかってないみたい。
首をこてんと傾げるだけで、答えてくれそうにはない。

なよで私はわかりやすく、先程の服……よりもうちょっと露出控えめなセットの服を指差しながらもう一度尋ねてみた。



「…女の子の服が着たいの、ゴウセル？」

「女性の着る服には前から興味があった。
ただ、着る機会が無かった」

「興味あるんだ……」



……あんまり知りたくなかった事実かも。
いや、別にそんな事でゴウセルの事嫌いにはならないけれど、ね？


ゴウセルの返答に思わず苦笑。
でもゴウセルはお顔が女の子みたいに綺麗な顔立ちしているから、結構似合ったりしたりして。

そう考えたらちょっと気になってきちゃって。
飾られている女の子用の服を見つめて、私は少しの間考える。


そうして考えが纏まると私は1人で頷いてゴウセルに向き直り、今さっき考えた提案をゴウセルに話してみる事にした。



「じゃあじゃあ、ゴウセル！女の子用の服と男の子用の服、2つとも買ってあげる！」



すると一瞬、本当に一瞬だけだったけれど
いつも無表情のゴウセルの顔が、ほんの少しだけ嬉しそうに綻んだ気がした。



……ホントに少しだけ、だけれど。

ちょっと目元が優しくなったかな〜？って感じ。

○それぐらいは○→←○好みじゃないから○

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