キミとつくった花冠は〜もうひとつの花冠〜【ゴウセル】2輪目

○予定変更○ ページ38

「どうしよう〜ゴウセル〜？」



とりあえず破れた所を掴んでパンツだけは見えないようにして、私はゴウセルに尋ねる。

本当にコレ、お気に入りだったんだけどなぁ…
縫おうにも私お裁縫出来ないし……

ゴウセルは……出来たりする、かな？
でも流石に任せちゃうのは申し訳ないような…



「…これを機に新しい服を買うのはどうだ？」

「新しい服を……？」



どうしようかな、どうすればいいかな。
考えているとふとゴウセルはそう提示してきた。

その発想が無かった私は思わずｷｮﾄﾝとゴウセルを見つめると、その事についてまた思考を巡らせてみる。



新しい服を買う……買う、かぁ……
となると多分この森を出た所にある街が1番かな？
前に1回行った事あるけれど、結構賑やかで楽しそうだったなぁ…

……まぁ、その時は病気の事で仲間外れにされるのが怖くって長居はしなかったけれど。



でも今はゴウセルがいる。
ゴウセルはなら絶対に私に付き添ってくれる。

それにゴウセルと一緒にお買い物するだなんて、考えただけで楽しそう。



「…そっかぁ、新しい服かぁ……」



……あ！そうだ！

私の服を買うついでに、ゴウセルの服も買ってあげよう！


だってゴウセルったらいつも同じ長袖の服なんだから。
これから暖かくなって、寧ろ暑くなっていくのにそんな服じゃ暑さで倒れちゃうよ。

それにゴウセルが違う服を来ている所、見てみたいし…！



「そうだね！ついでにゴウセルの服も買おっか！！
ゴウセルいつもその服だもんね？」



想像するだけで楽しくて、考えているだけで行きたくなって。

私はゴウセルの服の裾を掴みながら彼を見つめると
ゴウセルは不思議そうに首を傾げたが、その後こくんと頷いてくれた。



「……まぁ、いいだろう」

「けってーい！じゃあじゃあ早速行く準備しよっか！」



今日の予定変更、私は早速踵を返して家の方面へと駆け出した。

…が、途中でワンピースが破れている事を思い出し、一旦その場で足を止めると
破れた所をきちんと掴んで中を見えないようにし、再び私は駆け出した。


後ろでは相変わらずゴウセルが「危ない、転ぶぞ」なんて言いながら追い掛けてくるけれど……



私そんなに転ばないもん！！

○移動石○→←○破けたワンピース○

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