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○せっかちとマイペース○ ページ28

木箱を倉庫に運び終わった後、ゴウセルと朝ご飯を食べてゴウセルとお外へ遊びに行く事に。

お外に出る時ようのフードポンチョを被って飛び出すと、私は湖の方へと駆けて行く。


しかしのんびり屋さんなゴウセルはマイペースで、あんまり急ごうとは思わないみたい。

自分のペースで歩くものだから、あっという間にゴウセルと私の距離は離れてしまう。



「もうっ!ゴウセルったらー!のんびりさんなんだからー!」

「そんなに急がなくてもいいだろう?」



1回足を止めて私はそう言ってみせた。

でもゴウセルはやっぱりマイペースだから、きょとんと首を傾げたりして。



「ダーメッ!ゴウセルといっぱい遊びたいから!」

「時間はまだ十分ある」

「ま…まぁ、そうだけど……」



私は思わず視線を落とす。

そう言えばゴウセルは知らないんだ、私は病気のせいであんまりもう永くないって。



普通の人間のように生きれたならきっとゴウセルが言うように、時間はまだあるんだろうね。
とは言っても、普通の人間の時間も他の種族に比べたら随分と短いみたいだけれど。

でも私はその普通の人間よりももっとずっと短くて、だからこそ1日1日を大切に生きなきゃいけない…と、思うんだ。


とは言っても、今のところ大切に生きれているのかわからないけれどね。

でもでもゴウセルが来てからは毎日が楽しい。それだけは言える。



だから、とにかく。


私にはあまり時間がないから、あんまりゴウセルみたいにのんびりさんは出来ないの。

それに楽しい時間は早く長く続かせたいでしょ?
今日もやりたい事がいっぱいあるし、悔いは残したくない。


だからこそ早く湖に行って、あの花畑でゴウセルと遊びたいのであって
ゴウセルのマイペースを発揮されるとちょっと困るし……



「うううーー…!」



ちょっとゴウセルに言われただけなのに、私ったら変に考え込んじゃって。

なんだか頭が混乱して来て、何か言いたかったのに何を言おうとしたか忘れちゃった。



「いっ、いいじゃん!それより早く行こっ!!ゴウセルっ!!」



なので誤魔化すようにそう言って、ゴウセルの腕をグイッと掴む。

そのまま走り出してしまえば必然的にゴウセルも引っ張られて、私と一緒に駆け出した。


ゴウセルの終始不思議そうな顔をしてはいたが、拒まないで私と一緒に並んで走ってくれる辺りが本当に優しい。



私の今の表情について何も聞かない所も、本当に本当に優しい。

○転ばないもん○→←○知らないあの人○



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*IJu*(プロフ) - フウさんさん» コメントありがとうございます〜!お気に召して頂けたようてま( ˇωˇ ) なるべく早く更新できるように頑張ります…! (2018年7月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
フウさん(プロフ) - すごく面白いです!!!早く続きみたいです!! (2018年7月22日 10時) (レス) id: 68aa123671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月23日 1時

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