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○知らないあの人○ ページ27

今回もお野菜沢山だなぁ。
玉ねぎは丁度切れていたから助かった。

最近はゴウセルの分もご飯作るから、使う量もちょっと増えちゃったんだよね。
とは言ってもまだ野菜によっては余裕がある方なので、あまり同じものを消費し続けなければ大丈夫!



「月に1回、こうして運ばれてくるの!
これのおかげで私、森から出なくても生きていけるんだよ!」



とりあえず知りたがりなゴウセルの為にきちんと説明してあげて、私は次の木箱の中身を確認する。


包帯はどの木箱に入ってるんだろう…?
最近ますます使う量が増えちゃったから、包帯の量は増やしてくれると嬉しいかも。


……とは言っても多分コレを送ってくれる人にはそんな事わからないだろうけどね。



「…それは、一体誰が運んでいるんだ?」

「…」



1つ、また1つ木箱の中身を見ていってたら、ふとぼんやりとしていたゴウセルが口を開いてそう尋ねてきた。

思わず私は手を止めて俯くと、答えに少し戸惑う。


だって私、わからないんだもん。
この木箱をいつも運んで来てくれている人の事なんて。



「…わかんないの、その人」



とりあえず私はゴウセルに背中を向けたまま、正直に答えてみる。

するとゴウセルは首を傾げて、更に私に尋ねた。



「わからないのか?」

「うん、全くわからないの。
いつもお礼を言おうと思ってるんだけど……」



…その人ったら、朝早くに来るみたいだから。寝坊助な私は会えずじまいなの。


一体どんな人が私なんかの為にこうやって食料とかを運んでくれるのだろう?

どうして私なんかの為にこうやって食料とかを運んでくれるのだろう?


知りたいし、会ってみたい。
会ってお話してみたい。



…そんな事したら嫌われちゃうかもしれないけれど。



「そんなことよりゴウセル!
木箱を倉庫に移すの手伝って!!

1人でやるの大変なんだよ〜?」

「了解」



またすぐ暗い思考に陥ってしまう私。

すぐに頭を切り替えて私は振り返り微笑むと、手招きをしてそう告げた。


ゴウセルは頷いて木箱を持ち上げる。

その木箱はお野菜の入っているやつでいっちばん重いはずなのに、ゴウセルったら涼しい顔をしてるんだもの。


思わず「力持ちだね〜!」と素直な感想が口から出てしまったら、ゴウセルはきょとんとした顔をして私を見つめた。

○せっかちとマイペース○→←○朝の木箱○



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*IJu*(プロフ) - フウさんさん» コメントありがとうございます〜!お気に召して頂けたようてま( ˇωˇ ) なるべく早く更新できるように頑張ります…! (2018年7月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
フウさん(プロフ) - すごく面白いです!!!早く続きみたいです!! (2018年7月22日 10時) (レス) id: 68aa123671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月23日 1時

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