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○優しいにおい○ ページ2

「当たり前だ、今まで俺が着ていたのだから」

「そっ、そうだよね!
ゴウセルがずっと着てたから、ゴウセルのニオイするもんね!」



確かに当たり前の事だ。だってさっきまでゴウセルが着てたんだもん。

当たり前の事だけど、それさえも嬉しく感じる。


だって今までずっと1人だったもん。


それにゴウセルったら、とっても優しいにおいがするの。
思わず何度も袖口を鼻に近付けて嗅いでしまう。

でもあんまり何回もそうしてると、ゴウセルに嫌がられちゃうかな?嫌われちゃうかな?


そう考えたらちょっぴり恥ずかしくて、思わず「えへへ」と照れ笑い。

ゴウセルは相変わらずの読めない表情で私を見つめるだけだったけれど、嫌がってはない…みたい?



う〜ん…ゴウセルの感情を読むのは難しいなぁ。



「ゴウセルって……優しいニオイがするんだね」

「…?」



でも何となくゴウセルはそんな感じだって、私は思った。


何となく、だけどね。本当に。



「そっ……そ、そうだゴウセル!これから何する?」



何となく言った事だけれど、思い返してみたらやっぱり恥ずかしくて感じて。

別にからかわれたワケでもないけど私は慌ててゴウセルにそう尋ねると、ゴウセルはまたこてんと首を傾げた。



「まだ遊ぶ気か?しかしそんな格好で外に出るのか?」

「べっ、別にお外で遊ぶって決めてはないよ!
それにこっ、こんな格好で外出られないよ…!」

「何故だ?別にこの森には人は滅多に来ないのだろう?」

「来なくても恥ずかしいの!」



…ゴウセルったら、時々すごい事言っちゃうんだから。

おかげでこっちの顔は真っ赤っか。
暑いとはまた別の意味の汗が滲み出る。


とりあえず腕まくりをして少しでも涼しくなるよう工夫しながら、私はゴウセルと何をしようか考える。


だってまだお日様は沈んでないんだもん。
なのに何もしないだなんて、何だか勿体無い。

でもこのまま外に出るのは恥ずかしいから絶対ダメ。
そうなると室内でやれるに絞られる。


室内でやれる事…室内でやれる事……

うーん、お人形遊び以外に出来る事は……



「……あっ!そうだゴウセル!

一緒に本読まない?」

○本が好き○→←腐敗病



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*IJu*(プロフ) - フウさんさん» コメントありがとうございます〜!お気に召して頂けたようてま( ˇωˇ ) なるべく早く更新できるように頑張ります…! (2018年7月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
フウさん(プロフ) - すごく面白いです!!!早く続きみたいです!! (2018年7月22日 10時) (レス) id: 68aa123671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月23日 1時

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