降り積もる【爆豪勝己】 ページ5
「わぁ、雪だ！」
そう言ってAは笑う。
降り積もった雪を見てこうもはしゃげるのは、多分この地域はあんまり雪が降らないからだと思う。
しかも積もった、と言っても足首も行かない程度。
その程度でコイツはコレなんだ。
北海道になんか言ったら大はしゃぎだろう。
「バクゴー、雪だよ！見てみて雪！スノー！コールド！！」
「るっせぇ、あんまうるさくすんなよ…」
「ただでさえいつもうるさいのに」と付け足して、俺は建物の前の雪かきを再開させる。
メンドクセーけどやれって言われたから。
やらなきゃまたメンドクセーんだよな、あの人。
「あっはは！ねぇねぇ、このまま降り続けたらもっと積もるかな？私埋まるかな？」
「ンなワケねーだろ、つか何しに外へ出てきたんだ手伝えや」
「雪だ雪だーーー！！いやっほぉい！！」
「……………」
雪かきを手伝うよう言っても聞く耳持たず、馬鹿みたいに走り回るA。
というか本当に馬鹿なんじゃないか、アイツ。
こんなクソ寒いのに何で白いワンピ一枚だけしか来てないんだよ。
風邪引いても看病なんかしてやらねぇからな。
…なんで心の中で毒づいても、口で言わなきゃ意味が無い。
しかしアイツの場合、実際に言ったところで更に疲れるだけだから、俺は白い溜息を吐き出して雪かきを再開させた。
暫くはアイツのはしゃぎ声をBGMに雪かきしていたのだが
ふとアイツの声がしなくなったのに気付いて、俺はふと顔を上げる。
「…オイ、クソA？オイ？」
雪かきを中断して俺は名前を呼んでみたが、反応はない。
可笑しい。いつもなら秒で返事が返ってくるのに。
だんだんと不安になっていく。
ただでさえ頭も肌も服も白いから、一面真っ白な此処では何も見えなくて。
ただでさえ状況が状況だから、尚更嫌な予感がして。
「っ……Aっ！オイAっ！！何処だ？！」
慌てて俺はスコップを放り投げると、彼女がはしゃいでいた方へと駆ける。
名前を呼ぶが、やはり返事は返らない。
冗談じゃない、こんなにもあっさりいなくなってしまうだなんて。
だとしたら俺は何の為にこの組織に入ったんだ、クソ野郎。
「ぐえっ」
「うおっ？！」
裏道に人影が無かったので、来た道を戻って表に出ようと思った。
その途中で俺は何かに躓いて転びそうになり
足元に転がったソイツは一瞬苦しそうな声を出した。
「あたたたた…お腹蹴られた、何で…」
「A？！」
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葉月 - ＊IJu＊さん» お返事ありがとうございます！お待ちしております！ (2018年3月29日 15時) (
レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 葉月さん» リクエストありがとうございます！了解しました〜！お話が浮かび次第更新致しますので、暫しお待ちを！ (2018年3月29日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - リクエスト失礼致します！男主くんのソウルが試合中に暴走してしまい暴走で雷門イレブンを傷つけ京介を傷つけそうになった時に京介が男主くんに「目を覚ましてくれ！」的な事を言って目を覚ますけど気を失う〜…みたいなどシリアスな小説をお願いします！ (2018年3月29日 0時) (レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
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