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勿論、引っ張ってもビクともしないし
力で断ち切れるモノではない。
鎖の長さはそこそこあるから、生活に問題は無さそうだが、まぁまず部屋からは出れないよな。
そう、つまり私は
神童に絶賛閉じ込められてるって事だ。
「…………それは出来ないと昨日も何度も言っただろう？」
僕の返事に神童の表情が一瞬だけ凍りつき
すぐにまた王子様スマイルで答えた。
こうなる前なら、その笑顔にときめいていた所だろうが、今じゃ狂気しか感じないね。
同い年の女の子を自分の家に閉じ込めるとか正気じゃない。
まさか自分身近にこんな人がいるとは思わなかった。
「どうぞ」
そうこうしている内に、紅茶が出来上がったようだ。
美しい装飾が施されたティーカップを差し出され
私は受け取るか迷って、結局受け取った。
淹れたてのダージリンの香りがふわっと漂い、水面には私の顰め面が写る。
少しの間、水面に写った自分と睨めっこしていたら
神童はわざわざ私の隣に腰掛け、まるで見本でも披露するかのように優雅に紅茶を1口飲んでみせた。
「…………」
「…言っておくが、何も入ってはいない。
それでも疑うなら、ティーカップを交換するか？」
「……いや、いい」
こんな異常な空間で、目の前で紅茶を啜る姿が見ていて腹立たしい。
しかも何処か嬉しそうに笑ってるんだ。
気味悪いったらありゃしない。
「……ようやく、手に入れた。
俺の、俺だけのA……」
不意に、神童は私の髪を撫でる。
それも愛おしそうに。割れ物でも扱うかのように。
撫でられる度にゾワゾワと嫌なモノが背中を這う。
どうして。どうしてこうなってしまったんだろう。
何が神童をここまで狂わせてしまったんだ。
こんなハーバリウムみたいな部屋に閉じ込められてもただただ息苦しい。
もしかして私は永遠にこんな広くてちっぽけな部屋に閉じ込められ続けるのだろうか。
「(そんなの、耐えられない)」
ぽすん、と私の肩に乗せられる神童の頭。
満足げな顔しやがって。
不気味に思う傍らで、その人肌に安心している自分もいる事に気が付いた。
思えばこの時にはもう、私も狂ってたんだろう。
ハーバリウムが静かに劣化していくように。
でもこの時の私はソレに気付かないふりをして
そっと紅茶を1口、口に含んだ。
待ちぼうけのクリスマス【一松】→←ハーバリウムに閉じ込められて【神童拓人】
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葉月 - ＊IJu＊さん» お返事ありがとうございます！お待ちしております！ (2018年3月29日 15時) (
レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 葉月さん» リクエストありがとうございます！了解しました〜！お話が浮かび次第更新致しますので、暫しお待ちを！ (2018年3月29日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - リクエスト失礼致します！男主くんのソウルが試合中に暴走してしまい暴走で雷門イレブンを傷つけ京介を傷つけそうになった時に京介が男主くんに「目を覚ましてくれ！」的な事を言って目を覚ますけど気を失う〜…みたいなどシリアスな小説をお願いします！ (2018年3月29日 0時) (レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
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