食欲に勝るモノはナシ【風丸一郎太】 ページ15
「ふぅ……」
ようやく今日の夕食を平らげ、俺は一息つく。
少し食べ過ぎたみたいだ……動くのが億劫に感じる。
でも後片付けまでが料理だ。
少し重くなった体を立たせ、俺は使っていた食器をキッチンへと下げて行った。
食器を洗っていると、ふと思い出す。
ついこの間、此処で洗い物をしていたAの事を。
彼女と食事をすると、いつも彼女が後片付けをしてくれた。
なんでも、いつも料理をご馳走してくれる俺へのささやかな礼だと言う。
彼女は不器用で料理が下手だから、多少料理が出来る俺を尊敬しているんだと。
でも俺がこうして料理が出来るようになったのは彼女の影響だ。
彼女が大の肉好きと知ってから、色んな肉料理の作り方を覚えては彼女にご馳走してやった。
俺の料理を食べる彼女は本当に美味しそうに、弾ける笑顔でいつも食べてくれた。
最後にはちゃんと「ご馳走様！」って子供のように手を合わせて、俺の方を見ると「美味しかったよ」って言ってくれるんだ。
その笑顔が見たいから。
そんな彼女の顔が見たいから。
俺はここまで作れるようになったんだ。
…………なのに。
「………」
おもむろに、俺は冷蔵庫の方を見遣る。
最近購入した業務用冷蔵庫だ。
料理に凝っていたとは言え、こんな大きな冷蔵庫は使う機会が無いと思っていたのだが……
ゆっくりとその冷蔵庫の前に歩み寄り、そっと扉を開く。
そうしたらまず、
「…ご馳走様。今日
愛おしい彼女の冷たい唇にキスをして、ﾊﾟｻﾊﾟｻになった髪を撫でる。
ああ、明日は何処を食べようか？
どうやって捌いてやろう？
考えるだけで涎が出て来る。
今さっき�猗狃��瓩鯤燭蕕欧燭个�りだと言うのに、お腹が鳴ってしまいそう。
安心しろ、A。お前の身体は無駄にはしない。
全部全部取り込んで、俺の一部にしてやるよ。
骨も全部取ってあるんだ。
ほら、昨日のビーフシチューの時に使った腕の骨も。
俺の部屋に飾ってあるから寂しくないだろう？
「ふふっ……明日はステーキにしよう。
Aも好きだろう？好きな物に料理されて嬉しいな、A？」
最後に彼女の頬を撫でて、俺は冷蔵庫の扉を閉める。
愛してるよ、A。
これで永遠に俺のモノ。
−−−
お腹が空いたので書きました
地味に過去書いたヤツと繋がりがあります
ハーバリウムに閉じ込められて【神童拓人】→←アネモネの葬式【剣城京介】
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葉月 - ＊IJu＊さん» お返事ありがとうございます！お待ちしております！ (2018年3月29日 15時) (
レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 葉月さん» リクエストありがとうございます！了解しました〜！お話が浮かび次第更新致しますので、暫しお待ちを！ (2018年3月29日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - リクエスト失礼致します！男主くんのソウルが試合中に暴走してしまい暴走で雷門イレブンを傷つけ京介を傷つけそうになった時に京介が男主くんに「目を覚ましてくれ！」的な事を言って目を覚ますけど気を失う〜…みたいなどシリアスな小説をお願いします！ (2018年3月29日 0時) (レス) id: b8eba8719c (このIDを非表示/違反報告)
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