火花が散っているのです ページ14
そして、土曜日。
前と同じ待ち合わせ場所に向かい、瞬木君と合流し、
現在、駅に向かっています。
どうやら今日はちょっと遠くに行くみたいです。
「……あのさ、ちょっといい、A？」
「はい？」
暫く歩くと瞬木君が眉間に皺を寄せながら、不意に話し掛けてきた。
私は首を傾げ、返事を返す。
「何で……真名部いんの？」
不満気にそう言うと、私の隣に並んで歩いている陣君が瞬木君を睨み付ける。
…あ、話すのを忘れていました。
「電話で話したら『行く』と言っていましたので、連れてきました。
………ダメでしたか？」
「いや、そーゆー意味じゃねぇんだけど……
だったら言えよ……」
「すみません、忘れていました」
いつもの悪いクセです。
瞬木君は「ったく…」と溜息を吐く。
……嫌そう、ですね。
真名部君も何だか機嫌が悪そうです。
この二人は仲が悪いのでしょうか？
「…ところで瞬木君、
今日は何処に向かうのですか？」
ちょっと悪い空気の中、ふと気になった疑問を瞬木君に尋ねる。
頑張りました、頑張って尋ねました。
「…お台場」
「お台場？」
「色々売ってるし……なんかあるだろ」
「適当ですね」
「うっせ」
相変わらず素っ気ない。
別に慣れましたが。
「…A、」
「はい？」
瞬木君との会話が終了すると、今度は陣君が話し掛けてきた。
私は陣君の方を向き、首を傾げる。
「今日は何をしに行くんですか？
しかも、瞬木君なんかと一緒に……」
…二人共、何かあったのでしょうか？
“なんか”ってなんですか、“なんか”って。
「俺が誘ったんだ。
悪いかよ？」
陣君の物言いに反応したのか、瞬木君が先程よりも不機嫌そうな表情で陣君にそう言った。
風介さんに負けない目力です。
「べ、別にそうは言ってないじゃないですか…」
「態度でわかるわ。
つかお前の場合、分かりやす過ぎ」
…わかります。
陣君って、わかりやすいですよね。
心の中で瞬木君の言葉に頷く。
「…女子としての意見を聞かせてもらうだけだ。
それ以上の事はしない」
「……それ以上の事、って何ですか？」
「何でそこでAが入って来んだよ…」
教えてくれません。
…ちょっとくらい、教えてくれたって…
「…そうですか」
「ああ、そうだよ」
陣君と瞬木君は私が間にいるにも関わらず、睨み合う。
…私の頭上で見えない火花が散っている気がした。
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修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» あ、やっぱり← 私ね、とある授業で空見てたら先生に「好きな子でも出来たかい？」って言われて吹いた。 (2015年8月9日 23時) (
レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 修季さん» あ、ごめんもうダメだ僕(´･ω･`)← 既にやってる常習犯(´･ω･`)←← (2015年8月9日 0時) (レス) id: 4f6a541d49 (このIDを非表示/違反報告)
修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» 授業中は寝てるか妄想してるかのどっちかだからw ※良い子は真似してはいけません。良い子じゃなければ真似していいよ★ (2015年8月6日 17時) (レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 修季さん» マジか羨ましい(´･ω･`) 仕方ない、寝るのは仕方ないよ← (2015年8月6日 11時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
修季(プロフ) - ＊IJu＊さん» でも、私頭良いほうなんだよ(笑) どうも、地学と化学が難点だけど…… でも、授業中寝てるから内申点やばい←← (2015年7月29日 8時) (レス) id: e03a3511de (このIDを非表示/違反報告)
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