○白銀世界へ○ ページ46
朝食を食べ終わると、Aが待ちに待っていた時間が訪れる。
ワンピース1枚で外に出ようとするAを抱き抱えると俺はしっかりと彼女に上着とブーツを履かせた。
ついでにニット帽と手袋も。
更にマフラーを巻こうとしたらAが「それはゴウセルが巻いて」と言ってくれたので、遠慮なく巻く事にする。
とても暖かかった。
「さぁさぁ早くお外出ようよっ！！
かまくら！雪だるま！！雪うさぎ！！！」
「わかったわかった」
やっと外に出る準備が整い、俺ははしゃぐAを抱えると
彼女に言われるがまま、家の扉を開いた。
「うわぁ…！！」
瞬間、Aは目の前の雪景色に目を奪われ、目を大きく見張りながら感嘆の声をあげた。
そして辺り一面を見渡してから、ぐりんと俺の方を見て、何かを期待するような熱視線をじっと俺に向けた。
「…まずはかまくらから作ろうか」
「やったぁ！！かまくら！」
なので俺はそう答えるとAは大袈裟に喜んで、どこか楽しそうに笑った。
因みに何故かまくらからかと言うと、単純に暖かいからだ。
これから長時間外に出る事を考慮すれば、まずはかまくらから作った方が待ち時間を極寒の中でAが過ごさなくて済む。
きっと今日はほとんど家に戻らないだろうからな。
「じゃあ、スコップ持って来なくちゃね。
確か倉庫にあったよ？」
「そうか、持ってくる」
「あ、なら私も連れてって！一緒に探したい！」
「良いだろう」
早速俺はAの言う通りスコップを探す為に倉庫へ向かう。
倉庫は家の隣なので、ほんの少しだけ歩かなくてはならない。
歩く度に足元でギシギシと雪を踏みしめる時に出るあの独特の音が鳴り、Aは視線を俺の足元に落として、また目を輝かせた。
「いいなぁ…私も歩けたらいいんだけどなぁ…」
そう呟いた彼女の横顔は、静かに微笑みを称えていた。
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パセリン(プロフ) - ＊IJu＊さん» (*^^*) (2016年7月21日 1時) (
レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - パセリンさん» ご指摘ありがとうございます！早速直しました！ いつも見に来て下さってありがとうです… |ﾟДﾟ))) 更新頑張りますっ！！ (2016年7月21日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - ゴウセルの台詞が、「ああ、降ってるな」が、「ああ、振ってるな」になってますよー！ 毎回更新されるのを楽しみにしています！頑張って下さい(*^^*) (2016年7月21日 0時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - パセリンさん» ありがとうございます！更新頑張りますっ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年5月9日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - ＊IJu＊さん» はい！！更新楽しみにしてますね♪頑張って下さい(*^-^*) (2016年4月30日 17時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
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