○何故ここに○ ページ29
「とゆー事で!今日からちょくちょく様子見に来る事にしたから!
よろしくな、フリージア!!」
家の扉の前には、あどけない笑顔を浮かべた少年が1人と、いつしか以来見掛けていなかった木箱が5つ。
そんな彼を目の前にして、Aは目をパチクリと瞬きさせると
途端に大きく見開いたまま、驚きの声をあげた。
−−−
ルーデンの記憶を戻した後、俺達はいつも通りの日常を過ごそうとしていた。
俺が彼女より先に起きて(とゆうか寝てない)朝食を作り、彼女を起こす。
そして寝惚けた彼女をテーブルまで運んで、そのまま共に朝食を食べようとした所で
コンコン、と扉がノックされた。
「えっ…?」
途端に彼女の瞳は大きく揺らぎ
俺はすぐに扉の前に立って、自分の姿を瞬時に変えた。
いつものマゼンタ色の髪から、前にAの前で披露した“アラン”となり
俺は口元に笑みを浮かべると、そのままゆっくりと扉を開いた。
「はい、どちら様でしょうか?」
「あっ、あれっ…?」
すると扉の前には、見覚えのある少年が立っていた。
赤茶色の髪をちょこんと後ろに結んだ髪型にまだ幼い顔立ち。
Aより少し高めの身長の少年。
……紛れもない、ルーデンだった。
「え、えぇっと……あれ?
Aの家って、確かここら辺……あれ??」
ルーデンは俺の姿を見るなり酷く困惑したような顔を浮かべ、キョロキョロと辺りを見渡しながらパチパチと瞬きを繰り返す。
…………A?
「その声…もしかして、ルーデン?」
「…!」
暫くあたふたするルーデンを眺めていると、ふと後ろからAが問い掛けた。
途端にルーデンは目を見開き、バッと俺の肩越しに部屋の中を覗き見た。
「A…じゃなくって、フリージア!!」
そしてルーデンは叫ぶと「良かった、合ってた…」と零してホッと溜息を吐いた。
対して今度はAがオロオロし出すと、目をパチクリさせながらも俺の名前を呼び、そのまま俺は彼女を抱えてルーデンの前までやって来る。
「ど、どどうして此処がわかったの、ルーデンさん…?」
「いやー…ハハハ、ちょっとね」
Aの質問に彼は気不味そうに目をそらしながら誤魔化すと
「そんな事より!」と話題を切り替えて話を進めた。
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パセリン(プロフ) - *IJu*さん» (*^^*) (2016年7月21日 1時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - パセリンさん» ご指摘ありがとうございます!早速直しました! いつも見に来て下さってありがとうです… |゚Д゚))) 更新頑張りますっ!! (2016年7月21日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - ゴウセルの台詞が、「ああ、降ってるな」が、「ああ、振ってるな」になってますよー! 毎回更新されるのを楽しみにしています!頑張って下さい(*^^*) (2016年7月21日 0時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - パセリンさん» ありがとうございます!更新頑張りますっ(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月9日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
パセリン(プロフ) - *IJu*さん» はい!!更新楽しみにしてますね♪頑張って下さい(*^-^*) (2016年4月30日 17時) (レス) id: 9b51e61c30 (このIDを非表示/違反報告)
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