彼女と映る団長 ページ27
次の瞬間、目の前の光景は一瞬で変わり
見覚えのある城内に皆で降り立つ。
ちゃんと全員いるか周りを確認してみるが……
うん、大丈夫、全員いるな。
「こ…ここはリオネス城？」
「おお！！す…すげぇじゃんか！！」
「流石だA。二人がかりとはいえ、この人数を瞬間移動させるとは」
「お前は置いてくれば良かった……」
辺りを見渡す者、驚く者、まだ怯える者。
反応は様々だが、一先ず危機は脱したので一安心。
……と思ったその直後
「うおっ…？！」
さっきの所からかなり離れたはずなのに
地鳴りが鳴り響き、微かに揺れ動くリオネス城。
なんだ、コレ…？！
まさか団長達のヤツが此処まで…！？
「お…おい、まさかこれって」
「バイゼルでの戦いの余波がここまで届いている」
「〈十戒〉は目醒めさせるべきではなかった…！！
奴らはもはや天変地異そのものと言って過言ではない！！」
「そんな…メリオダス様は…？」
ゴウセルの分析によればそうらしい。
更には澄ました顔してたギルなんとかも表情を崩し
深刻そうに天変地異だなんて言うモンだから、王女さんは心配そうに顔を歪めた。
僕だって心配だ。
団長は確かに強いけど、でもだからって〈十戒〉2人相手にするなんて。
だけど僕達に出来る事は無いんだ。
一緒に戦っても足でまといになるだけ。
団長……今、大丈夫かな……
「＿＿＿だからこそ戦慄を禁じ得ません」
「え？」
本気で団長の身が心配になったその時
不意にギルなんちゃらは懐から水晶を取り出すと、その中に何かを映した。
水晶の中に見える光景は……血に濡れた団長。
額には妙な紋様が浮かび上がり、瞳も闇色に染まった姿。
一瞬、やられてんのかと思ったがどうも違う。
団長の背後では〈十戒〉の巨人が映っている。
左肩から背中にかけてｽｯﾊﾟﾘ斬りつけられた、巨人の姿が。
巨人の4本の腕の1本には、深手を負ったもう1人の〈十戒〉。
………嘘でしょ、団長。
「＿＿＿メリオダスの勝利です」
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＊IJu＊(プロフ) - しらすさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )更新、頑張ります〜！ (2020年4月7日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 文章が上手くて読みやすいです。更新頑張ってください！期待しています！ (2020年4月6日 0時) (レス) id: 6cdd349fb5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - フリースラさん» コメントありがとうございます！ノロノロ更新ですが頑張ります〜！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
フリースラ - 続き楽しみにしてます (2020年3月6日 21時) (レス) id: d392d98f0d (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - たこクラゲさん» コメントありがとうございます〜！ゴウセル推してるんですね！ゴウセルはいいぞ……()楽しんで頂けたようで良かったです(*´∀｀) (2019年6月25日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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