彼女と岩盤 ページ25
「バンの言う通りだよ…相手は今までの敵とは次元がまるで異なる力を持つ〈十戒〉
正直……現状で太刀打ちできるのはメリオダス＿＿＿彼をおいていない」
上で鳴り響き続ける戦闘音。
あの化け物2人をまだ相手にしているのかと思うと
バンとキングの言葉に何も言えない。
魔神族の…〈十戒〉の力は相当ヤバい。
1人だけでもアーサーの国をﾒﾁｬｸﾁｬにして
〈七つの大罪〉ですら危機に瀕したらしい。
マーリンだって石にされたしな。
そんなヤツが2人も相手だ。
出てった所ですぐ死ぬのがオチだ。
……いいや、数十秒は持つだろうか。
団長が犠牲になれば。
団長は優しい。だから僕達が一緒に戦ったら絶対に守ろうと動く。
例え自分が傷つこうとも、仲間を守り抜くのがあの団長だから。
「…だとすれば俺たちがここに閉じ込められていることもハンデになってしまうのでは？」
酷く静かな中、ふとギルサンダーが口を開く。
彼の言う通り、この状況も団長にとっなはかなり不利な状態だ。
何せ〈十戒〉のデカブツのせいで地中深くまで沈められちまったようだからな。
その気になれば僕達全員を生き埋めにする事も、纏めて潰す事も、2度と這い上がれないようにする事も出来る。
〈十戒〉って思ってた以上にタチが悪いんだな。
「でもよ、この岩盤…！！
逃げようにも破れそうにねぇ…どうやって脱出するよ」
だが此処から出るのも容易ではない。
周囲は硬い岩盤に閉ざされ、出られたとしても地面の中。
ハウザーも天井を見上げて顔を顰めると、不意にリラが人間の女の肩に両手を乗っけながら続けた。
「簡単よ、瞬間移動術を使えばいいの」
「おい、いい加減離れろって…！」
「あら、別に良いじゃない？減るものじゃあるまいし。それにアナタ、お肌スベスベで触ると気持ちいいんですもの」
「……」
提案してからリラはまた人間の女の頬に触れると
女は顔を顰めつつも褒められたのが嬉しいのか、若干頬を染めていた。
すぐにまた顔を顰めると、ｸﾞｲｸﾞｲリラを押し返すが
リラもリラでなかなか彼女から離れない。
……今だけ昔みたいになってくれねぇかな。
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＊IJu＊(プロフ) - しらすさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )更新、頑張ります〜！ (2020年4月7日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 文章が上手くて読みやすいです。更新頑張ってください！期待しています！ (2020年4月6日 0時) (レス) id: 6cdd349fb5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - フリースラさん» コメントありがとうございます！ノロノロ更新ですが頑張ります〜！ (2020年3月7日 0時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
フリースラ - 続き楽しみにしてます (2020年3月6日 21時) (レス) id: d392d98f0d (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - たこクラゲさん» コメントありがとうございます〜！ゴウセル推してるんですね！ゴウセルはいいぞ……()楽しんで頂けたようで良かったです(*´∀｀) (2019年6月25日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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