彼女と魔術師 ページ9
「はァ……やっと静かになった」
本数冊と共に屋根裏部屋の1階下にある部屋に瞬間移動し、そこに人がいない事を確認してから僕は溜息を吐いた。
確かこの部屋はキングとバンの部屋だったっけな…
ま、今2人ともいないみたいだし、ちょっとの間くらいイイよね。
とりあえず何処で本を読もうか部屋を見ながら考えて、結果ハンモックの上で読む事にした。
確かベッドの方はバンが使ってたから。シーツも布団も枕もぐっちゃぐちゃのままだし。
相当寝癖悪いんだな、アイツ。
それにバンって寝る時大体涎垂らすから、ベッドに触れるのすらヤだ。
ハンモックに腰掛け数冊の本をすぐそばに置いて、それとは別に持っていた1冊の方を捲ると、さっき読んでいた途中のページを開いて早速読書を開始する。
そのページは結構物語が進んで来た所なので、少しの間黙々と読み進めていたのだが
ふと僕のいる部屋に
「ッチ……何しに来た、マーリン」
思わずイラッとしながらも僕は本から目をそらさずに目の前に立つ人物に話し掛ける。
すると幻影のマーリンは悪びれる様子も無く「邪魔したか?」と笑みを浮かべると、早々に本題に入った。
『「
「…アレは元々僕の物だろ」
『お前がいつまた禁術を使おうと企んでいるのかわからない。暫くは私が預かっておくと団長殿にも伝えた』
「猴造る瓩犬磴覆て牴鯑匹垢覘瓩隆岼磴い犬磴諭爾里?」
『そうとも言う』
そうとも言う、じゃねーよ。
隠す気0何じゃねーか、この女。
彼女と話しているとどうも神経を逆撫でされているような気分になる。
それは彼女が人間のクセに魔女族の真似事をしているからかもしれない。
あとマーリンとはいい思い出が無い。
きっとこれで断っても彼女はしつこく迫って来る。
それか等価交換で何かを貸してくれたりするのか?
…いや、彼女に限ってソレはないわ、ない。
とにかくこのまま話を続けるのが面倒くさく感じた僕は、1つ舌打ちをしてからおもむろに指を鳴らした。
すると僕の両サイドに水色と紫の『
『…!』
途端にあのマーリンが珍しく、一瞬目を丸く見張った。
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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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