彼の問い ページ8
「……もしかして、この胸の痛みは牴しい瓩隼廚辰討い襪らなのか?」
「えっ?痛み……?」
ふと思った事を呟いてみると、すぐそばにいたリラはパチパチと瞬きを繰り返す。
隠す気も無かったし、何よりこの胸の痛みの原因を知りたかった俺は、胸に手を当てると彼女に正直に話してみた。
「今、胸が痛いんだ。ズキズキと。その前はチクチク…だったな。
病気の類ではないとは思うが…最近は特に頻発している。だから少し困っているんだ」
「………それって……」
「やはりリラはこの痛みの原因がわかるのか?ならば教えてくれ。コレは一体何なんだ?」
少し食い気味だったかもしれない。でもそれだけ俺はこの胸の痛みについて知りたかった。
万が一、戦闘に支障を来すモノならこれは致命的だ。早急に正しい処置を取らなければ。
何よりこの胸の痛みはずっと前……そう、10年前から確かに存在している。
そんなにも長く続くモノは気になりもする。
もう手遅れだった場合、俺はどうすれば良いだろうか。
「……………」
俺の問いに、リラは俺の腕を掴んだまま口を噤んでしまった。
その時の表情は…何と言えばいいのだろうか。
一言では言い表し難い、まるで幾つかの感情が入り乱れたような複雑な表情をして俺を見上げていた。
だがおもむろに俺の服の袖をキュッと握ると
途端に振り返って、彼女は口を開いた。
「ねぇ、A!今の聞いた?
ゴウセルが犇擦痛い瓩任垢辰董あのゴウセルがよ!
これでもアナタはゴウセルに心が無いと、ただの狄遊銑瓩世噺世Δ痢!
彼はアナタの言葉1つ1つに……」
しかし話している途中でリラはハッと目を見張る。
当然だ、先程までいたはずのAがもう何処にもいなくなっている。
きっと俺達が話している間に瞬間移動術を使って何処か移動してしまったんだろう。
リラは「いつの間に…」と呟くと、暫し呆然と部屋を見つめていたが
やがてくるりと振り返り俺と向き直ると、俺の目を真っ直ぐに見て告げた。
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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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