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彼女の拒否 ページ45

「……じゃあ、どうすればいい?」

「脱出するんだ。この迷路から」

「脱出って…でも、さっき壁壊したら一気に再生したし…」

「壁が無理なら上から脱出すればいい」



この状況をどう打開すればいいかわからず、リラの事を考えると癪だが何か知ってるらしいゴウセルに聞くしかなかった。

するとゴウセルはそう答えて不意に空を見上げた。


確かにこの迷路に天井は無く、本来なら綺麗な夜空が広がっているのだろうか
今は真っ黒な茨に覆い尽くされて蠢き、気色悪い光景となってしまっている。



この上の茨さえ突破出来れば、きっと脱出出来るんだろう。

………問題はそれが出来るかどうかだけど。



「幸い、この高さなら俺でも人を抱えて飛べる(・・・・・・・・・・・)しな」

「……は?」



上を見上げながら更に言葉を続けたゴウセル。

一瞬何を言ってるかわからず、聞き返してしまったが
その直後にゴウセルは僕の肩に腕を回し、もう片方の腕で僕の足を………



「何すんだ、変態クソ人形」

「痛い」



……抱えようとする前に僕はその頭をグーで殴り付けると
ゴウセルは殴られた所を摩りながら無表情でそう惚けてみせた。



コイツ……今、僕の事抱えようとしてたな?

つまりゴウセルは僕を抱えたままこの壁を飛び越えようとしたワケだ。


冗談じゃない。だったら僕が抱えて飛んだ方が速い。



「俺はただ、お前とリラを抱えようとしただけだ」

「完っ全に姫抱っこしようとしてただろ、触るな」

「お姫様抱っこは不服か?ならどんな抱え方がいい?」

「触れんなっつってんの。テメェは何するかわかったもんじゃねーからな」

「……おんぶの方がいいのか?」

「話聞いてんのかこのっ……」

「ちょっと2人共っ!!こんな時まで何やってるの!!」



どうも会話が噛み合わず、イライラしていたその時
不意にリラが慌てた様子で入り込み、我に返った。


こんな事してる場合じゃない……一刻も早くこの状況をどうにかしないと。

この間にも黒い茨はどんどん数が増えてるみたいだし、早めに出ないと僕達閉じ込められちまう。

彼女の決行→←彼女と茨



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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