彼女の揺れ ページ43
リラは昔から綺麗だ。
綺麗でいる為の努力も怠らない。
その端正な顔立ちは世の男性を虜にする。
その証に生前の彼女はよく男の人に声を掛けられていた。
それでも彼女はどうしてか、それ以上の美しさを目指す。
病的なまでに。
僕的にはあまり変な虫が付いてほしくないが、リラ自身は下心を持って近付く輩は相手にしないから、そこら辺の心配はしていない。
ただ、生前の彼女は整った顔立ちの女性がいると嫉妬のあまり暴言を吐いていたから、そこが少し心配だ。
今はゴウセルのおかげで抑えられているようだが…
もしも何かの拍子でその抑えが無くなり、彼女が昔のようになってしまったら………
………考えるのはよそう。
今は迷路に集中しなくちゃ。
「……それより、次はどう進むのリラ?
早くしないと団長達も待ちくたびれ……」
なるべく自分の願いについてあまり追及されたくなくって、僕は避けるように話題を変えると目の前の分かれ道を指差した。
直後に、突然地面が大きく揺れ出して、思わず僕はグラリとバランスを崩した。
片膝を付いたので倒れずには済んだが、まだ揺れは治まらず、リラもその場でへたりこんだ。
な、なんだ…?さっきの
とりあえずリラの周りを
そうすると今度は派手な音が迷路中に轟き、僕達はその音の元を見上げた。
音はこの迷路の中心…つまりゴールである場所から放たれており
地面が尋常じゃないスピードで盛り上がり、何か形を作っていた。
何事かと暫く中央のソレに視線を注いでいると、少ししてソレは出来上がったようで
やがて音も揺れも治まって、中央には巨大な2つの犲雖瓩空に掌を向け緩く開いている状態で現れた。
「なっ………なんなんだ、アレ……」
「あの魔力……この迷路と似たようなモノを感じるわ……」
「きっとアレを作った主が、この迷路を作ったんだろうな」
突然現れた2本の手に僕達は圧倒される。
一体何が行われるのだろうか。
こっちはまだ攻略中だってのに。
静かになった迷路内でそんな事を考えながら、今度は何が起きるのか暫くその場に留まって警戒していると
不意に頭上から、数本の茨が伸びて来た。
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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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