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彼女の不機嫌 ページ36

早々にその場を立ち去ろうとリラの背中を押して背中を向けたが、優しいリラは許してくれなかった。

すぐに立ち止まって「意地悪しないの!」とまた怒られてしまい、彼女は再び鉄球前に戻って行ってしまった。



はァ……彼女のあの性格は好きだけど、時々嫌になったものだ。



「ゴウセル、何処かで合流しましょ!
えぇっと、でも何処で待ち合わせしましょう…?迷っちゃいそう……」

『心配ない、リラ。Aが先程のようにこの鉄球を持ち上げてこちらに来ればいい』

「は?人任せかよ?そっちでどーにかすれば?」

「A、私からもお願い…!皆とはぐれちゃったし、1人でも仲間がいる方が心強いわ!」

「………」

「………ダメ?」

「あー……もう。その顔は頼むからやめてくれ…」



うるうると小動物のように瞳を潤ませ、上目遣いに僕を見つめるリラ。

そのか弱い瞳に弱い僕は仕方なく了承すると、髪の毛(プラチナソード)で鉄球を持ち上げる。


彼女を横に抱いて浮き上がり、落とし穴と鉄球の間を通過すると
そこにはゴウセルが待っていて、彼は「やあ」と軽く手を上げた。



「無事で良かった」

「そっちも無事で良かったわ、ゴウセル」

「ッチ……ホント良かったですネ」

「こーら、A」



ようやく向こう側に来れたのでリラと鉄球を下ろしながら舌打ちをかますとリラにまた怒られ、しかも軽く額を指で小突かれた。

別にムカついたりとかはしなかったけれど、ゴウセルの前でされたのは少し癪だ。



「…つか、なんでお前だけ逃げないで此処にいるんだよ?」

「鉄球から逃げてたが、途中で鉄球が追って来ない事に気付いてな。俺だけ引き返して来た」

「そのまま気付かず行っちまえば良かったのに…」

「とにかく、このままゴール目指して先に進みましょ!
もしかしたら他の皆にも会えるかもしれないし」



僕の小言はリラのヤケに弾んだ声に掻き消され、「さ、行きましょ!」と先に歩き出した。

僕は溜息を吐いてその後に続き、ゴウセルも相変わらずの無表情で追うと僕達は肩を並べた。




……つか、リラなんかテンション高くね?

彼女の疑い→←彼女の迷子



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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