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彼女のイライラ ページ29

「へぇ…此処が罠……じゃなかった。

大喧嘩祭りが開催される所、ねぇ……」

「バッチリ内心聞こえてますよ、Aさん?」



無事目的地であるバイゼルに着いたようで、僕達はホークママから降りて目の前の光景を眺める。


今いる場所は少し高台になっていて、そこには巨石を中心にとてつもないほど巨大な迷路が広がっていた。

前からあるものかと思ったが、団長曰く違うらしい。
しかもそこからは明らかに魔力を感じるから、自然に出来たというわけでもなさそうだ。


恐らく魔神族の〈十戒〉とやらが創り出したんだろう。

余興のつもりだろうか。



「なんっだこの迷路っ…?!
こんなの、この間までは無かったよな…?」

「これ程までのモノを創りあげるのは並の巨人族には出来ないでしょう……やはりゴールには〈十戒〉が……」

「かったるい事してくれるわね〜…」

「ゴール出来るかしら…?」



他の奴らもこれには驚いている様子。

と、同時にこの巨大迷路の中を進んで無事にゴールに辿り着ける不安を口にする者も。


しかしこの中を入らなければ何も始まらない。

それをよく理解しているからか、団長が先陣切って早速巨大迷路へと足を踏み入れた。



「ほいっと!1番乗り〜!」

「あっ…!待って下さい、メリオダス様!」

「単独行動は危険ですよ!」

「ったく、しょ〜がね〜な〜!このホーク様にしっかりついてこいよ、お前ら!」



そんな団長に釣られてか、王女様、アーサー、豚野郎…と次々と続いていき
最後にグリアモールを抱いたリラと一緒にゲートを潜る。

そうして少しの間、私達は周りを警戒しながら進んでみたが特に何もなく
ただただ広い迷路をウロウロ彷徨っているだけの時間は、僕を十分イラつかせた。



「ありゃ、また分かれ道?」

「どっちが正解の道なんでしょう…?」

「ゴウセルさん!わかりませんか?」

「俺に聞くな」



更には分かれ道にぶち当たる度にコレだ。

一度立ち止まって、何本道が分かれているの確認して、そうしてあっているかもわからぬ道を進む。


それがまた僕をイライラと苛立たせた。

彼女の時短→←彼のお礼



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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