彼の軽率 ページ27
「とりあえずゴウセル、今度は私もお手伝いしましょうか?
私が言えばAもちゃんとアナタの話を聞く気になってくれるはずだし、アーサーもちゃんと説得するから!」
「……」
きっとリラも俺達の関係はどうにかしたいんだろう。
どうしてそう思うのかはわからないが。
それに便乗してか周りも協力的な様で、ただ1人グリアモールだけが首を傾げて不思議そうに俺達を眺めていた。
率直に言えば、その提案は俺にとってはありがたいものだった。
何せAは俺と2人で会話するのを極力避け、こちらから近付いてもすぐ逃げられてしまう。
アーサーも加入した事だし、きっと今後はもっと彼女と関わるのは難しくなって行くだろう。
しかし……何故だろう。
何故だかその提案を聞いて、素直に頷けなかった。
自分でもよくわからない。
ただ、その提案に乗ってしまうのは軽率な気がした。
「…いや、遠慮しておこう」
「あら、いいの?」
俺は首を振って彼女の提案を断ると、リラ達は意外そうな顔で俺を見つめた。
なのでもう一度頷くと、リラは「そう」と微笑みを浮かべ、他は何処か残念そうな表情を浮かべた。
「まぁ…そういう事はなるべく自分1人で成し遂げたいですからね!」
「そ、そう…なのか?」
「協力出来るのならなるべくそうする方が得策では…?」
「…これだから男は」
「男がなんだって?」
ハウザーとヘンドリクセンの反応にリラが呆れの表情を浮かべたその時
その場にはいなかったはずの人の声が入って来ていた。
その声の主はいつの間にかこの場にやって来ており
いつの間にか王女の背中に抱き着いて、王女の豊満な胸を両手で弄んでいた。
「きゃあっ!めっ、メリオダス様っ…!?」
「よっ!珍しいメンツで盛り上がってたようだな?」
「い、いつの間に……」
団長は王女の胸に触れながら、相変わらずの飄々とした笑みを浮かべる。
神出鬼没な団長に皆驚く一方で、目の前で繰り広げられるセクハラ行為に男性陣は何故か黙り込んでしまい、リラからは軽蔑にも似た呆れの表情を浮かべ、片手でグリアモールの視界を塞いだ。
「だが盛り上がってる所悪いが、そろそろ目的地に着くからな!ついでに他の奴らも呼んで来てくれ!」
「目的地って…バイゼルか?」
「ニシシ、もちのろん!」
子供っぽい笑みを浮かべながら頷くと、団長はやっと王女から離れた。
…が、その手を今度は王女のお尻に向かわせ、リラは更に眉を顰めた。
79人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ