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彼のネガティブ ページ26

「嫌ってねーなら、なんであんな態度なんだよ?
ゴウセルに話し掛けられてた時の目付き、めっちゃやばかったぞ?」



彼女の言葉には周りも意外そうな反応で、それぞれ驚きの表情をして、その中でハウザーは口を開いた。

しかしリラは自信が無いのか眉を下げるとハウザーに返答する。



「私だって完全にはわからないわよ。ただ、Aの反応からそうだろうなって思っただけよ。

あと、目付きについて。もうアレ完全に条件反射」

「じ、条件反射て……」

「昔からAはゴウセルに付きまとわれていたからねぇ…そうなっても仕方ないわ」

「……」



付きまとってるつもりはなかったのだが。
ただ、自分の興味に従順だっただけで。


こう言ったら言い訳に聞こえてしまうだろうか。
いや、何となくそう感じた。

だから敢えて何も言わないで、俺は黙ってリラの話に耳を傾けた。



「でも本当の本当に嫌いならあの子、とっくに誰もいない所にいると思うわ。
嫌なモノには極力関わらないようにしてたから」

「だがAは1度、俺が嫌いだからとキャメロットに行った事がある。やはり俺は嫌われているのだろうか?」

「…なんだか今日のゴウセル様、ちょっとネガティブですね」

「そうか…?」



王女様にそう言われてしまい、俺は思わず首を傾げる。



ネガティブ…つまり消極的。否定的。

言われてみれば確かに先程からの俺の発言はあまり前向きとは言えないかもしれない。

彼女に嫌われているのは事実としても、自分は何処かで信じていないのかもしれない。


そんな俺を不思議そうに見遣る皆をよそに、リラはグリアモールの頭を撫でながら更に続けた。



「それにあの子、随分と素直じゃない所あるから…
プライドも高いし、余計関わり辛いんでしょう?」

「素直じゃ、ない…?」

「あー……」



リラの言葉に俺は首を傾げるが、一方で他の皆は心当たりがあるのか『納得』といった表情をして互いに顔を見合わせた。

対して俺は首を傾げるとリラはクスリと微笑み、そうしてある提案を持ち掛けてきた。

彼の軽率→←彼の躊躇



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設定タグ:七つの大罪 , ゴウセル
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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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