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彼の痛み ページ24

階段を降りて1階に着くと、そこではリラとヘンドリクセン、ハウザー、そして王女様が小さくなってしまったグリアモールと遊んでいた。

Aの所に向かう前は手遊びをしていたのだが、今はそれぞれ配役を当てて絵本を読み聞かせているようだった。

リラはこちらにすぐ気付くと絵本から顔を上げて微笑みを浮かべた。



「あら、ゴウセル。話は出来た?」

「話…?」

「アナタにはまだ早い話かもね、ハウザー?」

「どっ……ど、どどどーゆー事だよっ!?」

「……」



リラに言われてハウザーは何を想像したのか、途端に顔を真っ赤にさせて声を荒らげた。

するとそばにいたグリアモールがビクッと首を窄め、ギュッと強く目を瞑る。


これにはハウザーも「悪い…!」と謝り、リラはクスクスと小さく笑った。



「…アーサーに邪魔された」



俺は視線を落として目を背けると、彼女の質問に答えてやる。

すると途端に彼女等は静かになって、俺に視線が集まるのを肌で感知した。



「アーサー…様に?」

「あら…あの子、結構Aに懐いてるのね」

「まぁ、ぶっちゃけ惚れてるみたいだしな……」

「でもまさか邪魔するだなんて…意外と嫉妬深いのかしら?」

「誘い方が悪かったんじゃね?」

「Aさんがゴウセルさんを嫌っているのはきっとアーサーも薄々わかっているでしょうし…」

「…!」



犒っている

その言葉を聞いた瞬間、また胸がズキンと痛んだ。


俺は思わず胸の上に手を置いた。

ああ、またこの痛みだ。
この痛みは一体何なのだろうか?



悲しい…?悔しい?腹が立つ?

どれか当てはまってるのだろうか?
どれが当てはまってるのだろうか?


感情が無いから、わからない。

わからない、わからないわからない。




______Aの事が何も。





「………ゴウセル様?」



ハッと我に返って顔を上げると、また視線が俺に集まっていた。

その中でリラは不思議そうに首を傾げた後、心配するような顔をして「大丈夫?」と俺に告げた。



「ぼんやりしてたみたいだけれど…考え事でもしてたのかしら?」

「…………いや、」



俺はこの胸の痛みについて、告げようか迷ったが

少しして何故素直に告げないのか、自分で自分に疑問が生じた。

彼の躊躇→←彼女の予感



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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