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彼女の断り ページ22

「あー……悪い、ゴウセル。
なんかこの変なのに捕まったから、また今度でいいか?」



アーサーの顔を見て僕は1つ溜息を吐くと、振り返ってとりあえずゴウセルに謝ってやった。

ヤツに謝るのは癪だったが、おかげでヤツと2人で話さなくて済むからな。
どういうつもりかは知らないが、ネコ野郎ありがとな。



「……」



手首に巻き付かれた尻尾を見せながらそう告げたら、ゴウセルはぼんやりと僕を見つめる。

そうして微かに目を細めると、顎に手を当てて考えるような仕草をしてみせる。
よく見たら口も動いてるし、何かブツブツと呟いてるようだが、聞き取り辛く不気味だ。



「…仕方ない。ならば、また次の機会に話そう」



だが意外にも物分りはよく、ゴウセルは最後に「バイバーイ」と手を振りながら部屋を出て行った。

相変わらずよくわからないヤツの背中を見送ってから、僕は溜息を吐くと
じっとこちらを見つめていたアーサーに目を向けた。


途端にアーサーはまた、わたわたとし出して
僕と僕の手首に巻き付かれた尻尾を交互に見遣っては言葉にならない声を口から零した。



「あ、えっ…あの……そのっ……

………す、すみません……私の我儘で……」



やっと言葉になったと思ったら、アーサーはしょぼんと肩を落として僕に謝った。
僕の袖を掴んでいた手もきちんと膝に置いて。

そんな彼に僕は気にしないように声を掛けるが、申し訳なさはあるらしい。
視線を落としたまま上げようとしないので、僕は内心どう言えばいいのか困ってしまう。



…というか、謝るぐらいなら最初からやらなきゃいいのに。

人間って変なの。



「あー……まぁ、いいよ。うん。
おかげで…さ?あの人形野郎と2人で話さなくって済んだし。

話の内容は確かに気になったけどさ?アイツと2人だけになると何し出すかわかったもんじゃなかったから…逆に助かったって言うか?」

「そ…そうなんですか?」

「うん、わりと」



そこでやっとアーサーは顔を上げてくれたが、表情はまだ冴えない。

また黙り込んでしまったので僕は話を変えようかと思ったが、その前にアーサーがおもむろに口を開いた。



「…本当はこんな所、見せたくなかったんだけどなぁ」

彼女の予感→←彼女の疑問



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*IJu*(プロフ) - らんさん» うーん…一応更新する順番は決めているんですが、特殊というかなんというか…お話もメモとかしてないでその場で言葉を考えて打っているので、パッと書ける時もあればそうでない事もありますし、基本不定期ですね(´・ω・`)長いと1ヶ月弱更新しない事もあります……… (2018年10月5日 4時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - どの程度で更新するんですか? 例えば、週に2度とか、土日の12時にとか! (2018年9月30日 22時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます〜!!楽しんで頂けているようで良かったです(`・ω・´)これからも更新頑張ります〜!! (2018年9月30日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 更新楽しみぃ!! 面白くて、Part1から一気に読んじゃいました!これからも頑張ってください! (2018年9月28日 0時) (レス) id: 1161fafd27 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます! 楽しんで頂けて良かったです〜(*´∀`) これからも更新頑張らせていただきます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 2時

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