彼の疑い ページ7
首元に光の矢を刺したその瞬間、Aの全身から力が抜けそのまま後ろに崩れそうになる。
その前に俺は肩に置いていた手を背中に回して彼女を支えると、その顔を覗き込んだ。
…きちんと気は失っているようだな。
その寝顔は穏やかで、だが泣いていたからか彼女の頬は涙で濡れていた。
なので俺はそれを自分の服の袖で拭ってやる事にする。
彼女の涙は、何故かあまり見たくないからな。
「A殿っ！」
涙を拭った後、彼女の顔をじっと見つめていると
ふとアーサーがこちらに駆け寄って来て、心配そうな顔をしてAを見遣る。
「心配するな、眠らせただけだ」
そんなアーサーに俺はそう言ってやると、彼女の膝の裏と肩を持ちそのまま持ち上げて抱えた。
するとアーサーは途端に目付きを変え、訝しげに俺を睨みつける。
「…本当、ですか？」
「本当だ」
「……何かしようと企んだりしては、おりませんか？」
「何故疑う？」
「だって……」
「ゴウセル！」
アーサーに睨まれたまま対峙していると、ふと遅れて団長やギルサンダー達もこちらにやって来るのが見えた。
どうやらAが発動した“
「おい、ゴウセル大丈夫か？！」
「ああ、無事だ」
「A様は…眠って、いらっしゃるのですか？」
「俺が眠らせた。暫くは起きない」
「…とりあえず、2人とも無傷なんだね」
俺とAの無事を確認すると、皆は何処か安心したような表情をして俺達を見遣る。
しかしただ1人、アーサーだけはその顔を顰めたままだった。
「それにしても…さっきのは驚いたよ。
いきなり木々が動き出すだなんて…」
「ホンットだよな！しかも森ン中だから倒しても倒してもキリねぇし！」
「まっ、このホーク様の敵ではなかったケドなっ！！」
「……………お前なんかしたっけ？」
やがていつも通りの調子になって来ると、団長は「とりあえず帰るか」と
すると景色が一瞬で変わり、先程まで俺達が向かっていた〈豚の帽子〉亭前まで辿り着く。
……マーリンの瞬間移動術だ。
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眼鏡っ娘☆ - あ！「返信ありがとうございます」って日本語がおかしいですね！正しくは「コメントへのお返事をくれてありがとうございます！」のつもりでした。意味が分からないコメントで本当にごめんなさい！長文ですみません！ (2017年7月30日 0時) (
レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - ついにゴウセルの登場だぁ！(σωσ)ゞ返信ありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます！！ はい！これからも更新頑張ります(｀･ω･´) (2017年7月4日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2017年7月1日 10時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - おお！ワクワクの展開！続き楽しみにしてますね(*^-^*) (2017年3月3日 23時) (レス) id: d847c59499 (このIDを非表示/違反報告)
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