彼女の案内 ページ49
何とかあの場から離れ、リラと一緒に屋根裏部屋に辿り着くと、リラは最初に本棚の本を見つけて感嘆の声をあげた。
リラも本は好きだからな。
寧ろ僕が本好きとなった原点とも言えるくらい。
それに彼女の家には本が沢山あったからな。
そりゃあ、嬉しそうな顔もするよ。
「この部屋、本があるのね…！
それも読んだ事のないものばかり！」
「好きに読んでよ。結構面白いの揃ってるから」
「因みに俺のオススメはこの紫色の表紙の…」
「お前は黙ってろ、ゴウセル」
好きな本を好きなだけ読むよう言うと、何故か着いてきたゴウセルが横から口を挟んで来た。
反射的に奴を睨みつけるが、やはりいつも通り動じない上に、リラから「ダメよ、そんな顔しちゃ」と言われてしまう。
くそ、ゴウセルめ……つかなんでついて来たし。
久々の再会なんだから、こういう時こそ空気読めよな。
「此処がA達の部屋？」
「まぁ…空きも無いし、そんな感じ。
汚かったら言ってよ、掃除ついでにゴウセルも追い出すから」
「俺はホコリか何かなのか？」
「もー、Aったら！ゴウセルいじめちゃダメでしょ？あんまりそういう事言ってると嫌われちゃうわよ？」
「…………別に。寧ろ万々歳なんだけど？」
「Aっ！」
まるで母親みたいに告げるリラから目を背け、僕は眉を顰めた。
ﾁﾗﾘとゴウセルの方を目だけ動かして見てみると、奴はそっと胸の上に手を置いていた。
………なんだ、あの顔。
なんだ、あの情けない無表情。
やっぱりアイツは一生理解出来そうにない。
「…そんな事より、寝る場所とかどーすんの？
毛布とか貰って来ようか？」
「あら、そんなの悪いわ」
「大丈夫でしょ、団長なら。無いなら無いでどっか近くの街で買えばいい。
…リラはあんまり身体強い方じゃないんだから」
「そうねぇ…じゃあ、お願いしようかしら？」
「わかった。貰って来るね」
彼女が頷くと僕はすぐに踵を返して部屋を出て…
…行こうとした所で、ゴウセルの存在を思い出してふと足を止めた。
振り返ってゴウセルを見遣ると、奴は無表情のまま僕を真っ直ぐ見つめていて
私と目が合うと、自分の事を指差しながら「俺も行くか？」と首を傾げた。
「誰がテメェなんかと……
って、言いたい所だけれど…」
………だからと言ってリラと2人だけにすンのもな。
ゴウセルの事だから、変な事しでかさないか心配だ。
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眼鏡っ娘☆ - あ！「返信ありがとうございます」って日本語がおかしいですね！正しくは「コメントへのお返事をくれてありがとうございます！」のつもりでした。意味が分からないコメントで本当にごめんなさい！長文ですみません！ (2017年7月30日 0時) (
レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - ついにゴウセルの登場だぁ！(σωσ)ゞ返信ありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます！！ はい！これからも更新頑張ります(｀･ω･´) (2017年7月4日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2017年7月1日 10時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - おお！ワクワクの展開！続き楽しみにしてますね(*^-^*) (2017年3月3日 23時) (レス) id: d847c59499 (このIDを非表示/違反報告)
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