彼女の心配 ページ41
「アナタも…ありがとうね、ゴウセル」
リラは僕に微笑みを向けた後、僕の後ろに立つゴウセルにもお礼を言った。
しかし何故リラがあんな奴に御礼を言うのかわからなくって、僕は一瞬顔を顰めて彼女を見遣ると、リラはすぐに答えてくれた。
「私ね……実は魔神族のせいでこの世に蘇ってしまったの」
「……えっ……？」
彼女の最初の一言から、僕は言葉を失った。
魔神族って……あの団長達も言ってたヤバいヤツらの事？
アイツらがリラの事を……蘇らせたの？
「それもこの世の未練を増幅させて……その怒りを糧にしないと生きられないの。
だからさっきは本当に…ごめんなさい」
リラが珍しく情けない顔をして謝った。
僕はすぐに「大丈夫」と答えてから微笑むと、リラもまた微笑み返してくれた。
つまりさっきのリラは…僕に対する未練を抱えたリラだったわけか。
道理で言動が激しかったわけだよ。
ても……怒りを糧にしないと生きていけない、って事は今の彼女は……？
「じ、じゃあリラは…どうなるの？
もう未練は無くなったの？またリラは、死んでしまうの…？」
「ううん……未練は無くなってないわ。まだ私の中にある。
でもさっきみたいにならないのは、そこにいる彼のおかげよ」
「ゴウセル…の？」
言われて僕はゴウセルの方に目をやると、ゴウセルは相変わらずの読めない表情で僕を見つめ返した。
そうしておもむろに口を開く。
「…彼女に矢を放った時、彼女の感情…主に�狒�悪�瓩鬚△訥�度抑え込んでやった。
そうする事で彼女は生命力である強い未練を抱えつつも、生来と同じように振る舞えるという事、だ」
「………いつの間に……」
さり気なくピースサインも添えながらそう淡々と説明するゴウセル。
またコイツは人の感情を勝手に弄った様だったが
今回ばかりはそのおかげで彼女が助かったのだから、文句なんて言えやしない。
それがまた気に食わなくって僕は黙ってゴウセルを睨みつけていると
またリラに「ダメよ」と苦笑されながら言われ、僕はゴウセルから目をそらした。
「…ゴウセル、ありがとう。
アナタのおかげで、またAとお話が出来るわ。
こんな事…もう二度と訪れないと思ってた」
リラはまたゴウセルに御礼を言うと、本当に嬉しそうな顔をしながら微笑んだ。
そうして今度は僕の方を見てまた笑い、僕は照れくさくて肩を竦めた。
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眼鏡っ娘☆ - あ！「返信ありがとうございます」って日本語がおかしいですね！正しくは「コメントへのお返事をくれてありがとうございます！」のつもりでした。意味が分からないコメントで本当にごめんなさい！長文ですみません！ (2017年7月30日 0時) (
レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - ついにゴウセルの登場だぁ！(σωσ)ゞ返信ありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます！！ はい！これからも更新頑張ります(｀･ω･´) (2017年7月4日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2017年7月1日 10時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - おお！ワクワクの展開！続き楽しみにしてますね(*^-^*) (2017年3月3日 23時) (レス) id: d847c59499 (このIDを非表示/違反報告)
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