彼女と彼女 ページ22
「久しぶりねぇ、此処に来るのも」
「……」
瞬間移動術を使い彼女が訪れたのは、やはり私達がかつて生活を共にしていた我が家だった。
彼女は何処か懐かしむように目を細め、部屋を見渡すとおもむろに部屋の中を歩き始めた。
僕はその様子をただただ黙って見ているだけだったが
ふと彼女は振り返ると、昔と変わらない優しくて真っ黒な瞳のまま微笑みを浮かべた。
「どう？Aも懐かしいと思わない？」
「……………アンタは、誰なの？」
そして彼女は僕に尋ねたが、それを答える代わりに今一番の疑問を彼女に向けて放った。
姿形は確かにリラ。
微笑みも昔のままのリラ。
でもその瞳は前のような光が一切篭ってはおらず
それでいてとても乱暴な子だ。
リラはこんな人じゃなかったはずだ。
だとすると考えられるのは、誰かがリラの姿になっているということ。
何故、どうしてリラの姿なのかはわからないが、きっと彼女ではない…はずだ。
でなければこれが、彼女の本性という事になるのだろうか……？
「誰って…それはアナタがよく知っているじゃないの、A？」
僕の質問に彼女は一瞬素っ頓狂な顔をしたが
すぐにまた微笑みを浮かべて、こてんと首を傾げた。
その仕草もまた彼女っぽくって、困惑する。
もしかしたら、彼女は本当にリラなのかもしれない。
でも、だとしたら彼女はどうやって蘇ったのか。
だって、僕の魔術は失敗したんだ。
彼女を死者の都から呼び出す事が出来なかった。
仮にもし、僕が呼び出す前に蘇っていたんだとしたら、それは一体誰の仕業か。
一体何が目的なのか。
「ふふっ、面白いAね。かつての親友の事も忘れてしまったの？」
「……リラは、そんな人じゃない」
「あら、アナタの中の『リラ』が嘘かもしれないわよ？
今目の前にいる私が本当の『リラ』かもしれないわよ？？」
「っ…ハッキリ、答えてよ」
「ごめんなさい、A。外に出るのが久しぶりだからって、ちょっとはしゃいじゃって」
ｸｽｸｽ、彼女は笑う。
口元に手を置いて、上品に。
その仕草も昔のリラそのままだった。
彼女もそうやって笑ってた。
僕はますます混乱した。
もしかしたら本当に今、目の前に立っているのは彼女なのかもしれない、と。
………だとしたら僕は、どうすれば良いんだろう。
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眼鏡っ娘☆ - あ！「返信ありがとうございます」って日本語がおかしいですね！正しくは「コメントへのお返事をくれてありがとうございます！」のつもりでした。意味が分からないコメントで本当にごめんなさい！長文ですみません！ (2017年7月30日 0時) (
レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - ついにゴウセルの登場だぁ！(σωσ)ゞ返信ありがとうございました！ (2017年7月10日 0時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます！！ はい！これからも更新頑張ります(｀･ω･´) (2017年7月4日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2017年7月1日 10時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - おお！ワクワクの展開！続き楽しみにしてますね(*^-^*) (2017年3月3日 23時) (レス) id: d847c59499 (このIDを非表示/違反報告)
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