彼女の御立腹 ページ44
「お…スレイダーたちも出てきたようだぜ！」
豚野郎が謎の進化を遂げてやって来たそのすぐ後に、修練窟から出てくる人影が見えた。
そういや他の奴らも入ってるんだっけか。
とりあえずゴウセルに心、見られないようにしないとな。されないと思うが。
万が一�爛▲讚瓩�知られたら、バラされる可能性があるんだから。
「王様とお人形も御帰還のよう……
………ん？」
おっと、噂をしていれば御本人の登場だ。
僕はなるべく周りに悟られないようにしながら、皆と同じように修練窟の方を見やって戻って来た奴らを確認する。
……が、出て来た奴らは入る前とは少し変わったようで
僕はその変化に思わず眉を寄せた。
『アーサー、その頭の上の珍妙な物体はどうした…？』
そう、まずアーサーの頭に変な物が乗っかっていた。
ソレはまんまるい球体にケモノの耳と尻尾が生えていて、パッと見猫にも見えなくはない。
ただ、僕の知ってる猫と比べたらやはりあまりにもまん丸過ぎて、まるでぬいぐるみのようだ。
しかもその物体は生きているのか動く事が出来、アーサーの頭の上でキョロキョロと忙しなく顔を動かしては周りのニオイを嗅いでいるようだ。
……え、何アレ。ブサイクなんだけど。
「謎」
「な…謎…」
お前らもわからねーのかよ…
「はい、よちよちいい子ね〜〜」
「うあ〜〜〜ん！！こあいよ〜〜！！」
「グ…グリア…」
「モール…なの？」
あっちはあっちで何か戸惑ってるみたいだ。主にギルサンダーとハウザーが。
まぁ、そりゃあの仮面のカマオ野郎が小さい子供を抱き抱えて来たら戸惑うだろうな。
つか子供なんてアイツらの知り合いにいたのか？
「あっ……A殿！！」
一体修練窟で何があったのか。
とりあえず入らなくて良かったとこっそり心の中で思っていると
ふとアーサーが頭に不思議な物体を乗せたまま僕の元へ駆け寄って来た。
その後ろにはゴウセルも続く。
「A殿！いつから此処イスタールに？
確かA殿、森に用事があると… 」
「ああ、うん。確かに僕も森に行ったんだけどな。
どーーーも、どっかのクソメガネが連れ戻して来たみたいで」
「何故俺を睨む？」
たっぷりの恨みを込めてゴウセルに睨みつけるが、奴は相も変わらず無表情で、ﾋﾟｸﾘとも表情を動かしやしない。
そこがまたイライラして、僕はすぐそっぽを向くと
アーサーは困ったように苦笑して僕とゴウセルを交互に見遣った。
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＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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