彼女の呪文 ページ37
「他の者は下がっておれ。
ではやるぞ、メリオダス」
「オス！！」
周りが驚く中、ジェンナは「しっしっ」とハエを追い払うように僕達に離れるよう言って、団長は「ドンと来い」と言わんばかりに胸を1つ叩く。
何で下がる必要があるのかよくはわからなかったが、とりあえず下がれと言われたので僕達は大人しく指示通り団長とジェンナから数歩離れた。
「ゼハロ」
離れたのを確認するとジェンナは再び呪文のようなものを唱え始めた。
すると彼女の頭上に浮かんでいた真っ暗な女神の琥珀に、ヒビの入る音がした。
「ジケハロ・バトレシホ」
更に呪文を唱えるとヒビはどんどん大きく広がっていき
ついに女神の琥珀が弾け、壊れた。
「「「！！！？」」」
瞬間、驚く事に空が真っ暗になり、森の声が鎮まってしんと静かな静寂に包まれる。
それはまるで夜のように。
なっ…何…？どうなってんのこれ…？
「な…なんだぁ？急に夜になった！！」
「夜の闇ではない。琥珀から解き放たれたメリオダスの�猯廊瓩犬磧�
団長の……力？
この真っ暗になった原因が？
この辺り一体に広がった闇が？？
「カリヨデライシ・タフタミヤビヨ・モンドラ!!」
説明しながらもジェンナは呪文を唱えていき
最後に天に掲げていた杖を振り下ろし、先を団長に向けた。
すると刹那の静けさの後に、ざわざわとまた騒がしくなる。
一体これから何が起こるのか、その行く末を固唾を飲んで空を見上げながら見守っていると
不意に真っ暗な空が、団長に向かって一気に落ち始めた。
「っ……！！？」
物凄い勢いで急落下し、下で待ち構えていた団長に闇の空…否�猯廊瓩�全て降り注ぐ。
その勢いはハウザー達を吹っ飛ばす勢いで、僕も��
木々も湖の水もまるで強風に煽られているかのように揺らぎ、波打ち、全体が叫び声を上げているかのようにざわめいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
