彼女の怒り ページ31
「……私が今までにした行いは確かに、決して許してはいけない大罪です」
団長との睨み合いを続けていると、ふと今まで俯いて黙っていたヘンドリクセンが口を開いた。
「いずれこの罪は報います。
…ですが、少しだけ、少しだけでいいので、待っていてくれないでしょうか？」
「何故待つ必要がある？
罪人は捕らえたら即処刑なのが
だったら喜んで取っ捕まえて、喜んでその罪を粛清してやるよ」
「……ええ、それでも構いません。
ですから、今だけは見逃して下さい。
私は〈十戒〉からブリタニアを死守し、友を救わなくてはいけません。その時まで、せめて」
「待てないと言ったら？」
よくのわからない言い訳をかます目の前のガキを僕は睨みつける。
そんな事知るか。てめぇの罪をかっ裁くのが先だ。
お前が死ぬと一体どれだけの人達が喜ぶ事か。
キングも少しは報われるだろう。
何せアイツの親友は何度も禁術で蘇生されて、その度キングがトドメを刺した。
一度大切な者の命を奪うだけでも、胸が押し潰されてしまうんじゃないかってぐらい辛いのに
何度も大切な奴を殺す気持ちは、奴どころか僕もわからない。いやわかりたくない。
他にもこの野郎に散々酷い目に合わされた奴がわんさかいるはずだ。
いっそソイツらに殴られて、刺されて、死ねばいい。
10年前の聖騎士長みたいに。
「俺が代わりに相手してやるっ！」
「ア？」
“
ふと関係の無い団長がまた割り込んで来て、僕は眉を顰めた。
団長、だから何でそんな奴庇うんだ。
アンタも見たろ、あの醜態を。過ちを。
そんでもって倒したろ、このバケモノを。
なのにどうしてアンタはソイツの前に立つ？僕の邪魔をする？？
………一体何考えてんだ、この野郎。
「だからいつでも掛かって来い、A！
全力で相手になってやるぞっ！」
団長はにこにこ笑いながらそう言うと、その場で軽く神器を振ってから切っ先を私に向けた。
その無邪気な子供のような笑みに私は思わず舌を打つと
渋々“
………団長のああいう所、ホンット嫌い。
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＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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