彼女の約束 ページ3
コイツ…昨日はあんなに僕の事好きって言ってたクセに。
やっぱどーでもいいんじゃん。僕の事なんて。
「だって、私はそこまでA殿を縛ったりしませんから」
だが続けて告げられた彼の言葉に、僕は目を丸く見張った。
アーサーはにこりと優しげな微笑みを浮かべながら僕を見つめて、続ける。
「A殿は道具では無く、立派な魔女です。
戻って来るのも来ないのも、A殿の自由じゃないですか。
それなのに�狎簑侈瓩辰突茲き瓩世覆鵑動里修Δ併�…私からは言えませんし、言う権利もありません」
…嗚呼、どっかのメガネ野郎にもこの言葉を聞かせてやりたい。
何このいい子。超いい子。
一瞬でも邪険に思ってしまった事を後悔した。
「で…でも、戻って来ないのはちょっとさびし……
わっ…？！」
僕は1つ息を吐くと、おもむろに彼の頭に手を伸ばして、撫でてやった。
優しく優しく、絵本で見た母親のように。
アーサーは拍子抜けな顔でぽけーっと暫く僕を見つめた後に
急にﾎﾞｯと顔を耳まで真っ赤にさせて、パクパクと口を動かした。
そのマヌケな反応に、僕は思わず撫でながら笑ってしまう。
「A、ど、の……！？
こっ、ここここれはいい一体…！？」
「安心しろ、アーサー」
やけに震えた声でやっと話し出したアーサーの言葉を遮り僕は微笑むと、僕は頭を撫でていた手をするりと彼の頬に持って行って、自分の額と彼の額を合わせた。
魔女族にとって額と額を合わせる事は、何か約束をする時に行う儀式みたいなもの。
人間でいう『指切りげんまん』、かな。
流石に嘘ついたら針千本なんて飲ませないけれど。
「僕は絶対に、アンタの所に戻って来るから。
何が何でも、絶対に」
まだ困惑気味のアーサーに僕はハッキリそう告げると、一度離れてまた微笑んでみせた。
アーサーは目をパチパチと瞬かせて、キョトンとした顔で僕を見つめる。
僕はその顔にまた笑って、言葉を続けた。
「だから待っててよ、アーサー。
これ、約束な」
「…！！は、はいっ……！！！」
するとアーサーは背筋をピンと但して、まるで新兵の様な態度で声を張った。
ホント、コイツが王様で大丈夫なのかな…？
でもまぁ、変に威張ってるよかマシか。
僕はその返事に頷くと、彼に小さく手を振ってから指を鳴らして城を後にした。
この時の僕は、まだ知らなかったんだ。
キャメロット王国に驚異が迫りつつあっただなんて。
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＊IJu＊(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます！ ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね！夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか！？ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)
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