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彼女の不安 ページ17

私は1度目を開き、1番下の階まで這わせた髪の毛の長さを元に戻していきながら、考える。



何処かへ出掛けた…?皆で?一体何処に??

それとも皆はまだアーサーの城に…?
だとしたらどうして私はこの《豚の帽子》亭に連れて来たのだろうか?


此処に連れて来たのは間違いなくゴウセルだと思ってたんだけれど…そもそもその予想が違った?

だとしたら私は一体誰に連れて来られた?



とゆうかそもそも、此処は一体何処だろうか?

この部屋は《豚の帽子》亭の物置だとはわかった。
だがこの建物の外は一体何処なのか。

さっきまではアーサーの所にいたが、もしかしたら僕が寝ている間に移動したのかもしれない。


……それでそこで何かがあって、皆いないのかもしれない。



「…………その何かって、何だよ…」



自分で考えて、思わず不安になってツッコんでしまう。

だが頭を抱えてまた冷静に考えてみる。



もし、団長達と戦ったという“魔神”が原因だとしたら。

もし、団長達が歯が立たなかった“十戒”とまた顔を合わせるような事になってしまったとしたら。



「…………………」



そこまで考えて、僕は不安で不安で仕方なくって
いても立ってもいられなくなってしまった。


気付いたら体が勝手に見張り台の方を目指し、僕はそこから外の景色を眺めて自分が今いるであろう場所を確認する。

しかし目に飛び込んで来たのは建物でも森でもなく、ただの緑と草原だった。


所々に様々な形、大きさの石がポツポツと置かれ、小さな花があちこちに咲いている。

一見するとのどかで静かで平和そうだが、僕の心はそれを見た瞬間、ざわつき始めた。



此処は……何処?

此処はリオネス王国でも、キャメロット王国でもない、知らない場所。
しかも人の気配1つ感じない。

こんな所初めてだ。


……此処は、一体何処だろう。



「ったく……ちょっと昼寝しただけなのにっ…!」



私は見張り台から飛び降りると、一応“白銀の剣(プラチナソード)”を構えて団長達を探す事にする。



……今度からは皆がいる所で昼寝しよう。

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*IJu*(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます! ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね!夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか!? (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月15日 23時

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