妖精王の見守り ページ31
王国誕生祭も終わり、あんなにうるさかった店内が人がいなくなった事により嘘のように静かになった。
ああ…やっと終わったよ。
オイラずーっとお客さんに料理配ってたから凄く疲れた……
やっと店内が落ち着いたのでオイラはクッションの
直後団長に「まだ片付けが残ってるぞ」と足を引っ張られる。
「えぇ〜!片付けなんて明日やろうよ…オイラ疲れた…」
「ダメだ!片付けまでが宴だぞキング。
それに後に残しても帰って面倒なだけだろ?」
「えぇ……」
「サボるなよ、〈
ポンと肩に手を置かれ、団長はそのまま厨房へと行ってしまった。
オイラはまた溜息を吐くと仕方なく
うぅー…ちょっとくらい休んだっていいじゃないか。
オイラ今日頑張ったし…せめて1時間は寝せてほしいなぁ。
「…!」
なんて頭の中で文句を言っていると、机を拭いていたゴウセルが不意に顔を上げた。
そして真っ直ぐに扉を見つめると、不意にそちらの方に歩み寄って扉を開いた。
「ひゃっ?!」
「…やはりAだったか」
扉の前には驚く事に今朝方出て行ったAが立っていて
彼女はらしくない拍子抜けな声を出して目を見開くと、一歩後ろに下がってから溜息を吐いた。
「…いきなり開けんなよ、ゴウセル」
「驚かせてすまない。Aの魔力を感じたので、つい」
「ったく…相変わらずお前気持ち悪いな」
Aは片眉を上げてゴウセルを睨みつけると「中入れて」と告げる。
ゴウセルは素直に扉を開けたまま避けると、Aはそのすぐ横を通り過ぎて店内に足を踏み入れた。
そして店内を鋭い目付きで見渡し始める。
「A様…!」
そんな彼女に王女様は嬉しそうに頬を綻ばせながら駆け寄った。
瞬間、Aの眉が微かに歪む。
「戻って来て下さったのですね!」
「……うん」
声を弾ませる王女様に対し、Aは困ったように頷くと「まぁ、出て行くなんて言ってないけど」と述べた。
王女様は苦笑し「すみません」と謝り、そしてAの顔を覗き込んで微笑んだ。
Aはその表情を見て申し訳なさそうに眉を下げると、小さく口を開いた。
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ヒヨリ(プロフ) - *IJu*さん» 偶然でしたか(笑)すみません。人気にはならないけどいい曲ですよね!私も好きです。聴いて下さりありがとうございましたd(≧▽≦*) (2016年1月31日 7時) (レス) id: 2f457c2e04 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます! いえ、ただの偶然です…まさかそのような題名の曲があったなんて…! 因みに聴いてみました!とても素敵な曲ですね(*´∀`)イラストも可愛らしいですし、最近は毎日のように聴いて歌詞を覚えています! (2016年1月31日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ(プロフ) - ひとつの国のリラちゃんですか?あ、夢主ちゃんの名前の事ですw私の大好きな曲なんですけど…もしかしたら?と思いまして。良ければ聞いてみて下さいませ。(*´ω`*) (2016年1月27日 21時) (レス) id: 2f457c2e04 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ゆっくりエリー☆(・ω<*)ゞさん» あけましておめでとうございます! お餅は食べられましたか?w 因みに僕はお雑煮の時に3つ食べて以来食べていません(´・ω・`) 七大2期楽しみです!!早く皆の活躍がみたいっ…!! (2016年1月20日 18時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりエリー☆(・ω<*)ゞ - あけましておめでとうございます!お餅が食べたい私です…にしても作者様いつもいいとこで切りやがって~wコノヤロウww♪( ´∀`)σ)∀`)ウェwあ、七つの大罪アニメ二期楽しみですね! (2016年1月18日 0時) (レス) id: e070c33a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*IJu* | 作成日時:2015年7月31日 0時