彼女の恐怖 ページ24
コイツの魔力は僕の“
はずなのに、何で効いた?
何で僕の首元に奴の光の矢が刺さっていた?
まさか…僕の魔力が効かなくなってる?
僕の魔力ではもう、奴の魔力は防げない?
「あ………あ……」
「…?どうしたA?」
そう考えた途端、目の前に立っているゴウセルに恐怖を感じた。
……嫌だ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!!!
もう嫌だ、記憶を消されるのは。
これ以上リラを忘れたくない。
奴の良いように利用されたくない。
「……A?」
僕が何も言えないでいると、奴はおもむろに私に向かって手を伸ばした。
それさえも怖くて怖くて
僕は咄嗟にその手を
そしてヤツから距離を取ると僕は髪を束ねていた白いリボンを解き、元のレイピアの形にして構えた。
「…!」
「ちょちょちょちょっとA!?」
慌てた様子のキングがすぐに僕とゴウセルの間に割って入る。
だが僕はゴウセルを睨みつけたまま。
「落ち着いて、A?神器をしまって!」
「む、り……に、決まってる……
アイツ…僕の心を……!」
「きっとまぐれだよ!たまたま!偶然!!」
「そんな事あってたまるか…!!」
まぐれ?偶然?
そんなんで心が読まれるなんて、たまったもんじゃない。
ゴウセルを睨みつけていると、奴はじっと僕を不思議そうに見つめて、こてんと首を傾げた。
その仕草までもが僕をイラつかせ、そして不安にさせる。
「とにかく落ち着いて、A…!」
「僕は、落ち着いてる…!!」
「じゃあ神器を下ろしてよ!
言動が合ってないよ?」
「っ……」
キングに言われ、僕は口を噤むと神器を白いリボンに変形させ、それで長い白髪を括った。
キングは少し安心したような顔をすると今度はゴウセルの方を見て真面目な顔をする。
「ゴウセルも、もうAの心は覗いちゃダメだよ?
とゆうかA以外の人も」
「…了解」
ゴウセルはキングの注意に頷くと
再び僕の方に目を向け、真っ直ぐに捉え、見つめてくる。
その無機質な視線もまた怖くって
僕は奴から目をそらし、俯いた。
……何なんだ、コイツはさっきから。
気持ち悪いんだけど。
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ヒヨリ(プロフ) - *IJu*さん» 偶然でしたか(笑)すみません。人気にはならないけどいい曲ですよね!私も好きです。聴いて下さりありがとうございましたd(≧▽≦*) (2016年1月31日 7時) (レス) id: 2f457c2e04 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます! いえ、ただの偶然です…まさかそのような題名の曲があったなんて…! 因みに聴いてみました!とても素敵な曲ですね(*´∀`)イラストも可愛らしいですし、最近は毎日のように聴いて歌詞を覚えています! (2016年1月31日 0時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ(プロフ) - ひとつの国のリラちゃんですか?あ、夢主ちゃんの名前の事ですw私の大好きな曲なんですけど…もしかしたら?と思いまして。良ければ聞いてみて下さいませ。(*´ω`*) (2016年1月27日 21時) (レス) id: 2f457c2e04 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ゆっくりエリー☆(・ω<*)ゞさん» あけましておめでとうございます! お餅は食べられましたか?w 因みに僕はお雑煮の時に3つ食べて以来食べていません(´・ω・`) 七大2期楽しみです!!早く皆の活躍がみたいっ…!! (2016年1月20日 18時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりエリー☆(・ω<*)ゞ - あけましておめでとうございます!お餅が食べたい私です…にしても作者様いつもいいとこで切りやがって~wコノヤロウww♪( ´∀`)σ)∀`)ウェwあ、七つの大罪アニメ二期楽しみですね! (2016年1月18日 0時) (レス) id: e070c33a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*IJu* | 作成日時:2015年7月31日 0時