▼紹介 ページ46
皆帆「ただいまー、母さん」
中に入ってすぐ母さんを呼ぶと、入ってすぐにある扉が開かれた。
「やっと来たわね〜、おかえり和人」
そしてそこからは案の定母さんが現れ、いつも通りの優しげな微笑みで僕達を迎えた。
さっきまで抵抗していたAは母さんが現れた途端、諦めたのか俯いてメガネのフチに片手の指を置き
もう片方の手でズボンをギュッと強く握り締める。
「その子達が、一緒に宇宙に行く仲間なのね？」
皆帆「うん、そうだよ。それでね、母さんにも紹介したいんだ」
首を傾げる母さんに2人を紹介する為、僕は2人と並んで微笑んだ。
皆帆「一番端にいる、背の高い子が井吹宗正君。
その隣の女の子が灰凪Aだよ」
紹介すると井吹君は控えめに頭を下げ
Aは視線を下に向けたまま、「…どうも」と震える声で呟いた。
……A、あからさまに怖がり過ぎだよ。
「井吹君に灰凪さんね。
和人がいつもお世話になってます」
母さんは2人を交互に見て微笑むと、そう言って頭を下げた。
いや……別に、そんなお世話かけてないと思うんだけどなぁ…
「いつも試合、見てるわ。
井吹君はゴールキーパーよね？
それで灰凪さんは確か……」
話してる途中で母さんは何かに気付いたのか、Aの方を見て目を丸くさせた。
そして彼女の顔を覗き込み、パチパチと瞬かせる。
「……李音、ちゃん…？」
A「っ……！」
母さんが彼女の顔を見ながらそう呟いた瞬間
Aの目が見開かれた。
慌てた様子でAは母さんと距離を取り、首を横にブンブンと振る。
A「ちっ、がっ……！違います！違います！
そのっ…よ、よく間違えられますけど…違いますから！！」
そしてAは引きつった笑みを浮かべながら早口気味にそう言うと、自分のジャージの袖を強く握る。
母さんはまた首を傾げて訝しげな顔をするが
「…そっか」と柔らかく微笑むと、そんな彼女の頭の上に手を置いた。
瞬間、ビクッと彼女の肩が跳ねる。
「和人から昨日聞いたわ。
貴女、和人とよく一緒にいるんですってね」
A「はっ…い……」
「良ければこれからも仲良くしてあげてね、灰凪さん」
A「……」
母さんは優しく彼女の頭を撫でながらそう言って、また微笑む。
Aはそんな母さんの表情を一瞬だけ見ると
目をそらしながらも、ゆっくりと頭を縦に振った。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
