▼家探し禁止！ ページ36
皆帆「ふふっ…構わないよ。
それよりA、アイス食べる？」
そんな彼女が可笑しくて、僕はクスッと笑うと
先程話していた男性から貰ったアイスを1つ彼女に差し出す。
Aはまた拍子抜けな表情をすると「ありがと…」とおずおずと受け取り、不思議そうに見てから封を破った。
僕も封を開けて、アイスを袋から取り出す。
A「…途中で風介さんにでも会ったの？」
皆帆「風介…さん？」
A「ボサボサ髪で眠そうな目の人。
あの人、アイス好きだからさ」
1口食べてAはそう言うと首を傾げ、壁に凭れた。
…なるほど、さっきの男性は風介さんと言うらしい。
皆帆「そっかぁ…そう言えば食べてたなぁ」
A「四六時中食ってるよ、あの人。
つか、逆に食ってない時無いんじゃないかな？」
皆帆「流石にそれは無いと思うけど……」
彼女の言葉に僕は苦笑し、Aは「いは、ありえふ」とアイスを咥えながら真顔で答える。
アイスが好きだとはいえ、四六時中食べてたらどんな人でも絶対お腹壊すと思うけど…
A「とゆーかどうせなら風呂上りに食べたかったな」
皆帆「まだ入らないのかい？」
A「もうそろそろで行こうとしてたとこ。
食べ終わったら行くから、その間好きにしてて」
皆帆「じゃあ、君がお風呂に入っている間に君の弱みでも探しておこうかな」
A「マッハで帰ってくるから覚悟しとけよ？」
皆帆「じょ、冗談です……」
相変わらず冗談の通じない人だ。
食べ終わったアイスの棒をまるで刃物のように突きつけるAを宥めて苦笑すると
彼女はまだ疑っているかのように僕を見てから、立ち上がった。
そしてアイスの棒をゴミ箱に捨てると、タオルと着替えを持ってドアへと歩み寄る。
A「…絶対、家探しすんじゃねーぞ！」
そして出ていく前にAはそう言い残すと、乱暴に扉を閉めて、行ってしまった。
冗談だってば……酷いなぁ。
僕は小さな溜息を吐いて、肩を落とす。
食べ終わったアイスの棒を先程のAと同じようにゴミ箱に捨て
特に何もする気が無い僕は布団に寝転がった。
瞬間、布団からAの香りがした。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
