▼部屋に入ると ページ35
階段を上り、彼女の部屋の前に着くと僕は扉を3回ほどノックする。
一応しておかないと、怒られそうだからね。
皆帆「…？」
ノックした後、少し待ったが扉を開けてくれるどころか、返事さえ掛かって来ない。
……もしかして、寝ちゃってるのかな…
それとも、また大音量で音楽を聴いているとか？
流石に…着替えては、無いよね？
皆帆「A…？入るよ？大丈夫？」
一応もう一度ノックして、今度は扉越しに声を掛けてみる。
だがやはり、返事は返ってこない。
……きっと、寝てるんだろう。
久しぶりの自分の部屋だから、安心したのかもしれないね。
僕はそう考えるとノブに手をかけ、静かに扉を開いた。
そして顔だけ部屋の中に入れて、部屋の様子を見てみる。
…やはり、Aは寝ていたよ。
それもベッドの隣に敷いてある敷布団の上で。
きっと僕用に敷いてくれたのだろうが
僕を待っている間に睡魔に負けて寝てしまった…といった所だろうか。
だとしたら……ちょっと可愛いな。
皆帆「A…？起きて、A」
暫く僕はそんな微笑ましい推測を頭の中で展開しながら彼女を見つめていたが
このままでは僕が寝られない事にふと気が付き、彼女を起こす事にした。
いや…別に、彼女のベッドで寝てもいいのだけれど……
そんな事をした次の日の朝が怖い。
A「ん……ん…？」
部屋に入ってから優しく彼女の肩を揺らし、声を掛けると
うっすらとAの瞳は開けられ、青い目が僕を捉える。
そしてぼんやりと暫くの間僕を見つめた後
急に目を見開いてバッと起き上がり、壁に背中を押し付けた。
A「かっ、かず……和人っ…！？」
皆帆「おはよう、A。よく眠れたかい？」
A「お…お、おぅ…？」
ズレたメガネの位置を直しながら戸惑うAに恒例の挨拶をすると
彼女は片眉を上げて「は？」とでも言いたげな表情をする。
面白いなぁ…その反応。
A「ご、ごめん……アンタの布団敷いてたら、なんか…眠くなっちゃって。
ちょっと横になるだけのつもりだったんだけど……いつの間にか…寝ちゃって……」
Aは僕から目をそらし、申しわけないなさそうな表情をすると頬を掻く。
……どうやら予想は当たっていたようだね。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
