▼アイスの男性 ページ32
キッチリ40分以内にお風呂から上がった僕は
Aの部屋に戻ろうとしたら
「……」
皆帆「…」
階段の前で、アイス棒を咥えた男性に再び遭遇した。
この人はさっき言ってた、お風呂のルールを教えてくれた人だ。
左右にハネまくっている青白い髪の毛に眠そうな青い目をしていて、当たり前だけど背は高い。
その人は僕を少しの間ぼんやりと見つめると
不意にその人は僕の眼前に何かを突きつけた。
それはアイスだった。
しかも二つ。
色は違うが、多分今この男性が食べているものと同じ、棒付きのアイスだ。
……とゆうかこの人、
お風呂入る前にもアイスを食べていたような……
皆帆「…も、貰っても、いいんですか…？」
いきなりの事で戸惑いつつも、僕は男性にそう尋ねる。
すると男性は一つ頷き、口を開いた。
「Aにも渡しておいてくれ」
皆帆「あ…はい、わかりました。
ありがとうございます」
僕は男性からアイスを受け取ると軽くお辞儀をしてお礼を述べた。
そのまま部屋に向かおうとしたが、男性はまだ何か言いたげな表情でジッと此方を注視していたので
気になって僕は再び声を掛けた。
皆帆「……あのぅ…」
「…キミはAの恋人か？」
僕が言い終わる前に男性はそう言うと、眉を顰めた。
………って、
皆帆「………へ………？」
男性の言葉に僕の思考は一瞬停止して、目を瞬かせた。
……い、今、この人…
「やはりな…」
皆帆「へっ？！あ、いや違います！！」
そしてハッと我に帰り、慌てて男性の言葉を否定する。
男性は目を丸くさせると「そうなのか？」と首を傾げた。
「てっきり私はそうだと思ったのだが…」
皆帆「いや、ち、違いますよ！！
ただの友達ですからっ！！」
そう言うと男性は「なんだ」とまた眠そうな目をして、アイスを一口頬張る。
「いや、すまないな。
いきなり変な事を聞いてしまって」
皆帆「いえ…大丈夫ですけれど…」
男性の言葉に僕は苦笑して肩を竦める。
ま、まさかそう思われていただなんて……
もしかしてヒロトさんも勘違いしているんじゃないだろうか。
下手したら、この園内の人達もみんな…
……そう考えたら、恥ずかしくてもう部屋から出られないよ。
なんて心の中で思っていると
男性が頭をポリポリ書きながら、こう続けた。
「アイツのあんなに楽しそうな顔、初めて見たからな」
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
