▼赤髪の男性 ページ22
ドアの向こうから聞こえた声は低く、それは男性の声だとわかった。
声音は優しそうで
また、つい先程も聞いたような声をしている気がした。
この声は……さっきの赤い髪の男性？
A「……」
Aは溜息を吐くと立ち上がり、ドアの前まで歩み寄る。
そしてノブに手を掛けてゆっくりとドアを開いた。
「A…！」
するとそこには予想通り、玄関前で出迎えてくれた赤い髪の男性が立っていた。
男性はAを見ると彼女の手を取り、嬉しそうに笑ってその手をブンブン振り回す。
「さっき玲奈達から聞いたよ！
A、決勝戦勝ったんだってね！！
凄いよA！！おめでとう！！」
A「あ…ありがとう…」
自分の事のように喜ぶ男性を、Aは眉を顰めながら見上げ、ぎこちなく呟く。
気のせいか、その態度は若干男性を引いている様にも見える。
A「…つか、試合見てなかったの？」
「ごめん…仕事が立て込んでて、決勝戦はまだ見てなかったんだ。
あ、でも試合は録画しておいたから、後で見るつもりだったよ！」
A「ああ、そう…」
Aは素っ気ない返事を返すと男性から目をそらし、気不味そうに俯く。
会話が途切れて男性は少し困ったような顔をすると、不意に顔を上げて僕と目が合った。
男性はニコッと微笑むと軽く一礼して、再び口を開く。
「やぁ、こんにちは。
えーと……皆帆君、だよね？」
皆帆「はい、そうです。
お邪魔しています」
僕も軽く礼をして、男性と挨拶を交わす。
Aはバッと顔を上げて、男性を見上げた。
「俺は吉良ヒロトって言うんだ。
Aがいつもお世話になって……」
A「なってねーからっ！！」
男性…いや、ヒロトさんが話し始めた途端、Aは顔を真っ赤にさせながら怒鳴った。
ヒロトさんは目を見開き、驚いた顔をしてAを見る。
A「つか手ェ離せよ！！
いつまで握ってんだよっ！！」
ヒロト「えっ？！あ、ご、ごめんなさいっ！！」
Aに指摘されてヒロトさんはオーバーなリアクションで謝り、まだ握っていた手をパッと離した。
離された後もAは腰に手を当て、ヒロトさんを睨み付けるかのように見上げた。
……とりあえず、
仲は悪くなさそうだ。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
