▼彼女の家 ページ20
〜皆帆〜
A「あー…何で連れて来ちゃったんだろ…」
隣でAは盛大に溜息を吐きながら、僕の事は御構い無しに言葉を零す。
うーん、Aは相変わらず僕に対して酷いなぁ。
Aに許可を貰い、彼女の家まで同行させてもらうことになった僕はAの隣を歩き、彼女について行く。
彼女の家って、どんな所なのだろう？
部屋はきっとBBガンやモデルガンでいっぱいだろうね。
…あ、でも宿舎にも持って来てたね。
じゃあ、そんなに数は無いのかな…？
A「ほい、到着」
色々とAの家について思案している内に、彼女の家に到着。
しかしその建物を見て僕は目を見張った。
…だって、そこは孤児園だったんだもん。
皆帆「え……え、A…？」
A「ただいまー」
僕は戸惑い、Aに訳を聞こうと声を掛けたが、その前にAはその建物の中に入って行ってしまった。
慌てて追い掛けると、丁度手前の部屋から赤毛の男性が顔を覗かせ、微笑んだ。
「A…？
あれ？今って大会中じゃ…」
A「…世界行くの。
だから荷物取りに来た」
「………え？」
優しげな男性の言葉に淡々と返事を返すとAはさっさと廊下を真っ直ぐ進んで階段を上っていく。
赤毛の男性は三拍子ほど間を置いてから「えっ？！」と目を見開き、驚きの声を上げた。
僕は一応その人に挨拶をして、Aの後を追う。
階段を上り切ると、丁度Aが奥の部屋に入って行った所だったので、僕もそこに向かう。
半開きの扉を開けると、そこには既に黙々と荷物をまとめ始めているAがいた。
皆帆「…えっ、と………その、A…？
あ、あのさ、君って……」
A「ドア、閉めて」
皆帆「は、はい！」
言われて僕は全開のドアを慌てて閉めて、再びAに向き直る。
Aは此方に背中を向け、タンスの中の洋服を出しているようだ。
表情はわからない。
皆帆「…ね、ねぇ、A…！
君、ってさ…親は……」
A「手伝ってくれないの、和人」
不意に手を止め、Aは此方を向くと眉を顰めた。
その表情はいつも通りのAだったけれど、
声音は、何だか女の子らしかった。
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＊IJu＊(プロフ) - じじぃさん» コメントありがとうございます！！ 皆帆可愛いですよね！！ですよねっ！！← そう言って下さるととても嬉しい限りです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年8月21日 1時) (
レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
じじぃ - 皆帆君可愛すぎ←本当に面白いです！最新頑張ってください！ (2015年8月10日 7時) (レス) id: f8e2e75170 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ☆ジャスティス☆さん» コメントありがとうございます！！ そう言われるととても嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオウさん» コメントありがとうございます！ また見に来てくださるとは…！ 嬉しい限りでございます！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 更新頑張ります！！ (2015年6月16日 10時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
☆ジャスティス☆ - この作品とっても面白いです！ 夢主ちゃんが可愛いです！ これからも頑張ってください！ (2015年6月5日 6時) (レス) id: d057ef402f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年4月4日 0時
