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#龍音寺家 ページ42

静音「Aちゃん、Aちゃん!」



朝の練習をぼんやり眺めていたら、急に後ろからおばちゃんが話し掛けてきた。

私はびっくりして、肩を大きくビクッとさせて振り返る。



A「はっ、はははい?!」

静音「あら?驚かせちゃったかい?ごめんねえ」

A「あ、い、いえ…そ、そ、それより、どうかしましたか……?」



うぅ…おばちゃんとはあまり話した事がないから、怖い。

ましてや、大人の人。
男性じゃなかったのが幸い、かな。


…監督は本当、怖過ぎる…
大きいし、声も低いし、謎が多いし……



静音「それが、Aちゃんにお客さんなんだけど……」

A「お客……さん……?」



おばちゃんの言葉に私はつい眉を顰めた。


…………まさか、



ーーー



A「お……お、父、様…」



私は目の前に立っている、立派なスーツを着た男性を見上げてそう呼んだ。


そう、この目の前に立っている人こそが、龍音寺家の主人であり、財閥のトップでもある偉いお方なのだ。

そしてこの人は、身寄りの無くなった私を引き取ってくれた方でもある。



「やぁ、A。練習の方はどうかな?」



お父様はニッコリと微笑んだ。

この優しそうな笑顔は、私がこの世で一番好きになれない、笑顔。



A「だ、大丈夫…です。
とっても、楽しいですし……皆様、優しい方々なので…」

「おいおい、敬語はよせと言っているじゃないか。
もう、キミと私は父と子の関係なのだから」



お父様はハッハッハッと笑って、私の頭を撫でる。


…悪い気分はしないけれど、良くもない。



A「…ごめんなさい」

「いいよ、謝らなくても。
それよりA、昨日の試合は凄かったなぁ」



お父様は私の顔を覗き込み、誇らし気に語る。

少し、恥ずかしい。



「特に、あの必殺技とかいうやつがね。
まさか君も発動してしまうとは思ってもみなかったよ…
流石、私の認めた猝辞瓩澄

A「あ…ありがとう、ござ…」


「「流石、お姉様ですよね〜」」



私がお礼を言い掛けた途端、

二重に重なった、女の子の声が聞こえた。



杏奈「暫く見ないうちに、とぉってもお強くなられましたのね、お姉様」

梓「素敵でしたわ、お姉様」

A「杏奈…梓……?!」



……まさか、この子達まで連れて来ていただなんて。

#体調不良?〜皆帆〜→←#表裏〜主人公〜



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くにとび(プロフ) - こんばんは~ (2014年9月11日 20時) (レス) id: 8081e2eb22 (このIDを非表示/違反報告)
美薫(プロフ) - 続編おめでとう御座います(T_T)更新、楽しみに待ってます(`∇´ゞ頑張って下さい(^o^)/ (2014年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: c09d542fe6 (このIDを非表示/違反報告)
狩屋ハルカ - 続編おめでとうございます!応援してます!頑張ってください! (2014年6月23日 16時) (レス) id: b968f3be84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年6月22日 17時

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