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#うさちゃん〜主人公〜 ページ16

いた……!!


私はちびっこ動物園内のウサギの柵の前で1度息を整える。

森村さんは此方に背中を向けているので気付いていないと思う、多分。


私の予想は当たっていた。

現に森村さんが今目の前にいるのだから。


良かった……此処を覚えていて。

練習が終わったら、はー君と行こうかなって思ってたんだけど…それがこんな風に役に立つだなんて。


私は深呼吸して、ウサギの柵の中に入ると森村さんに声を掛けた。



A「も…森、村、さん…」

好葉「…!?」



森村さんは振り返り、酷く驚いたような表情をして私を見上げた。

その姿を見て、私は何だか申し訳なく思い咄嗟に頭を下げて謝った。



A「ご…ごめんなさい…!
お、驚かせ、ちゃって……」



恐る恐る顔を上げると、森村さんは目を見開き拍子抜けな表情で私を見つめていた。



好葉「…なんで、謝るんですか…?」

A「え…だ、だって、今、おお驚かせちゃったから…ごめんなさい、って……」

好葉「…」



森村さんは無言で目を細めると視線を抱いているウサギに移した。

真っ白な毛並みにくりくりの赤い瞳。
とても可愛い。



好葉「…どうして、此処に来たんですか?」

A「あ…も、森村さん、此処にいるかなって…そ、そしたら、本当にいたから……!」

好葉「ウチを…探しに来たんですか…」

A「う、うん……」

好葉「…」



…か、会話が続かない……

とりあえず、今度は私から話題を振ってみる事にした。



A「う…う、うさちゃん、可愛いね。
わ、私ね、猫ちゃんの、次に好きなんだ」



森村さんの隣にしゃがみ、すぐ傍にいた白いウサギを抱っこした。

うさちゃんの体温が伝わって、じんわりと温かくなるのを感じる。



好葉「猫…好きなの?」

A「う、ん…!さっきね、パン食べてる猫ちゃんいてね…すっごく、可愛かったなぁ…」



うさちゃんの頭を撫でながら、私は頬が自然に緩んでいくのを感じた。

動物って、癒されるよね。

今度、猫ちゃんの絵描こうかな…?



好葉「…そう。あの公園…いつも、猫ちゃんが来るんです」

A「そ、そうなんだ…
今度…缶詰め持って、行こっかな…」



そして、ついでにスケッチブックも持っていこっと。

あ、はー君も誘おう、かな…ダメかな……



好葉「…あの…」

A「何…?」


天馬「A…?」



森村さんが何か言おうとした時

不意に後ろからキャプテンの声がした。

#説得→←#面倒臭い〜瞬木〜



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くにとび(プロフ) - こんばんは~ (2014年9月11日 20時) (レス) id: 8081e2eb22 (このIDを非表示/違反報告)
美薫(プロフ) - 続編おめでとう御座います(T_T)更新、楽しみに待ってます(`∇´ゞ頑張って下さい(^o^)/ (2014年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: c09d542fe6 (このIDを非表示/違反報告)
狩屋ハルカ - 続編おめでとうございます!応援してます!頑張ってください! (2014年6月23日 16時) (レス) id: b968f3be84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年6月22日 17時

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