ハウトゥー世界征服 東 459 ページ42
「ストーカー曰く、能力の誤作動とか何とか。
要はあのピンク頭が能力発動しちまったんだろ」
「ピンク頭……蘭丸の事？」
「あ？ランマルっつーのか？あのピンク野郎」
「…とりあえず、蘭丸の能力でこうなったんだね？」
何があったのかはわからなかったが、こうなった原因は大方わかった。
とりあえず隼人には僕のベットに彼を寝せるよう頼んで
僕は救急箱の中から薬を取り出そうと床に散らばった中身から探し出そうとした。
…その時、まだ震えている小さな狐の存在に気付いて、僕はその狐の頭をそっと撫でてやると
彼女はﾋﾞｸｯと反応しながらも僕の方を見やってから、僕の腕を伝って肩の上に乗っかった。
彼女は臆病でね。こうなってしまうと暫く震えが止まらないんだ。
こうして誰かの傍にいれば、そのうち治まるらしい。
とりあえず好葉の事は肩に乗せてそのままにして、散らばった救急箱の中身から1つの薬を取り出す。
とは言っても前回の戦闘でも余り物みたいなものなんだけれど。
ほら、エリカから貰ったBB弾サイズの薬。
蘭丸の能力にやられたんだとしたら、きっと全身ｽﾞﾀｽﾞﾀにされたと思うんだ。
多分、シュウや宗正の時の様にね。
数が限られているから、あんまり使いたくはなかったんだけど……緊急事態だし、致し方ないか。
それに、いざとなったら僕のチカラで増やせるしね。
「…おい、さっさとしろ」
「わかってるってば、もう」
僕がもたもたしている間(と言ってもそんなもたもたしてる自覚はないんだけど)に、隼人が治療の催促をして来る。
とりあえず目当ての薬も見つけたので僕は典人の元へ向かうと、試験管から薬を1粒取り出し、ぐったりしている彼の口へと放り込む。
すると、苦しそうにしていた典人の表情が少しずつ柔らかくなって行き
やがて寝息を立てて彼は眠り始めた。
「…ふぅ。とりあえず、これでいいはずだよ」
「ふーん……」
典人の事はこれで一件落着。
隼人は興味無さそうに返事を返すけれど、その視線はずっと典人に注がれていた。
彼も素直じゃないなぁ。本当は心配してたクセに。
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＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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