辻 455 ページ38
突如として現れた黒い�牘騰�
いつしかのように床に落ちた俺達の影からゆらゆらと人のシルエットが滲み出て来たと思ったら
少しずつソレに色が付き、やがて見覚えのあるヤツの背中が現れた。
�猗爿瓩倭衒僂錣蕕哉�間に皺を寄せたまま、鷹のような鋭い眼光で皆帆を睨み付けると
「おい、」と低い声で唸り、言葉を続けた。
「こんな所で何してんだ？
お前の担当は小物の運搬だろ？」
「やあ、瞬木君。丁度いい所に！」
対して皆帆はﾊﾟｯと笑顔を浮かべると彼は倉間を指差し「Aの所に運んで欲しいんだ」と述べた。
すると瞬木の眉間には更にシワが寄り、振り返って俺の方を睨むように見下ろした。
「………どーゆー状況だ？」
「能力の誤作動みたいなものかな。僕も詳しくはわからないけれど。ほら、キミだって感情的になったらすぐ手を出すだろう？それと似たようなモノさ」
「……ｯﾁ」
俺が口を挟む暇もなく、皆帆によってそれっぽく状況を説明されてしまうと、瞬木はわかりやすく舌打ちを1つかまし、おもむろに俺の前にしゃがみ込んだ。
「貸せ。俺が運ぶ」
瞬木とはいい思い出が無いので、つい身構えてしまったが
次に出た一言に俺は呆気に取られ、その間に瞬木は有無を言わさずに倉間の腕を肩にかけた。
そのまま器用に彼は倉間を背におぶると、両足を抱えて軽々と立ち上がった。
「相変わらず力持ちだね、瞬木君は」
「お前が非力過ぎるだけなんだよ…」
「それはキミも人の事言えるのかな？」
「……さっさと持ち場に戻れ。でないとAに言いつけるぞ」
「少しくらいいいじゃないか。彼とは会ったばかりだし、ちょっと話すぐらい……うわわっ？！」
皆帆はどうやら俺と話したがっている様だが、瞬木はそれを許さなかった。
(と言うよりも面倒くさがっているような気がする)
彼は自分の足元の�牘騰瓩鮖箸辰導�帆の襟首をつまみ上げると
そのまま窓の方まで運び、驚く事に外へと放り投げた。
思わず声をあげてしまったが、直後に皆帆の体が光りだし、やがて青緑色に輝くシルエットになると
だんだんとそのシルエットが小さくなっていって、人型から鳥の形に形成されていった。
そうして光が収まる頃にはそこには1匹のオレンジ色のフクロウが飛んでいて
そのフクロウは大きく翼を広げて旋回すると、何処かへ飛び去って行った。
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＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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