辻 452 ページ35
「来て早々、なんだかキミ達大変な事になってるみたいだね？」
「よっこいしょ」と少年は腰掛けていた窓辺から下り部屋に足を踏み入れると、倒れている倉間と俺を交互に見遣りながら、顎に指を添えて首を傾げた。
コイツは確か……�爛侫�ロウ��
サーカスでは玉乗りとして活躍している団員だ。
それにしても…いつの間に、この部屋に入って来たんだ？
さっきの�猝賢瓩里擦い�、全く存在に気付かなかった。
いや、そもそもどうやってこの部屋の窓枠まで登ったんだ？
この部屋に辿り着くまでに、階段は何度か登ったはずだ。少なくとも3階分の高さはある。
フクロウの能力は確か�狷豹喚�
その名の通り人の心の内が読めるだけで、それ以外に特殊な能力はなかったはずだ。
この部屋のそばにこの部屋まで到達出来るほどの高い木でもあったのだろうか…？
それとも誰かに手伝って貰って……？
勝手に部屋に入られるのは驚いたが、どちらにしろ助かった。
彼に助けを求めよう。
「へぇ〜、本が好きなんだ。あのラックは本棚でもあるよね？僕もよく読むんだ。推理小説もの。
あと最近はAから勧められて『イナズマカーニバル』っていう…」
「た、助けてくれないか…！倉間がその……け、怪我をして……！」
彼はｷﾞｮﾛｷﾞｮﾛと大きな瞳を動かしながら辺りを見渡し、呑気に部屋の感想を述べながら、倉間の元へ歩み寄る。
長々と何か語っているようだったが俺は口を挟むと
彼は一瞬ｷｮﾄﾝとした顔をした後に、ｸｽｸｽと可笑しそうに笑った。
「ﾌﾌﾌ……怪我をして、だなんて他人行儀だなぁ。
やったのはキミだろう？」
「そ、れは……多分、そうだろう、けど……」
「多分？随分と曖昧だね。まるで能力を発動している間だけ、記憶が切り離されちゃったみたい。
ああ、でもその感覚は何となくわかるよ。
とは言っても僕は実際に体験した事は無くって、皆の記憶から読み取った体験から体験した…まぁ、簡単に言うと�犁浸�体験�瓩辰謄筌弔覆鵑世韻譴鼻�
「ぎ、ぎじ…たいけん……？」
また長々と小難しい事を話すが、つまりは彼は倉間を助ける気は無い…と、いう事なのだろうか？
話し方や雰囲気的に、手を貸すつもりは無い…
と言うよりも、目の前の事柄に興味自体が無さそうに感じた。
……やっぱり、俺達がフィフスセクターの人間だからだろうか。
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＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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