イドラのサーカス 435 ページ18
「待て、エリカ」
そのまま出入り口の扉に向かおうとするエリカを鬼道は呼び止める。
扉前で彼女は立ち止まり、横目で彼を見遣ると
先程とは違った、やけに刺々しい口調で吐き捨てた。
「待たないっつってるでしょ」
「お前は《イドラのサーカス》で何をしているんだ？
何故《イドラのサーカス》に加担する？」
「あーもー、人の話聞いちゃいない」
鬼道からの質問に彼女は自ら足を止めたにも関わらず、溜息混じりにそう呟くと、鬼道達の方を向き、両手を広げて仕方なく答えた。
「だァから言ったでしょ？パシリよパシリ。イドラに弱み握られて、良いように使われてやってんの」
「お前が、か？」
「何よ？それじゃ悪い？」
呼び止められて大分イライラしているのか、彼女の口調は荒く、態度もいい加減だ。
これには円堂も落ち着けようと思ったが、かえって彼女の怒りを買うかと思うとそうもいかなかった。
ただ、この次の鬼道の一言で彼女の態度は一変する。
「…お前は�倏�弾�瓩慮Φ罎亡悗錣辰討い燭鵑犬磴覆い�？」
「………」
その一言で、先程まで喧嘩腰だったエリカの表情が一瞬で変わった。
まるで図星とでも語っているかのように。
その反応に豪炎寺と円堂は顔を見合わせ、鬼道は「やはりな」とゴーグルの奥の瞳を光らせた。
「イドラが言っていた。『彼女には我々に対する�狃�い�瓩箸靴篤阿�せて貰っております』と。
お前が《イドラのサーカス》……いや、�犂擬圻瓩鵬燭蕕�の責任を感じているのか、はたまた責任を擦り付けられているのかは定かではないが……
その観点を含めると、お前は�倏�弾�瓩鮴犬濬个晃Φ罎鵬燭蕕�の形で関わっていたんじゃないのか？」
「………………ホンット、だからアンタ嫌いなの」
鬼道の推理にエリカは呆れたような、諦めたような表情を浮かべ鬼道を睨むように見る。
だがすぐ正面を向くと、そのまま一歩前に踏み出す。
すると自動扉は開かれて、彼女はﾋﾗﾋﾗと片手を振りながら部屋を去って行った。
あとに残された円堂と豪炎寺は彼女の反応に「まさか」と唖然とし
ハッキリとした答えは聞けなかった鬼道は、普段よりも難しい顔をしたまま何やら考え込んでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
