イドラのサーカス 432 ページ15
「はぁあ〜、やっぱ此処のアップルパイ最高〜」
彼等の会話の後、事前に持って来るよう言い渡していたのか。
会議室に紅茶を持った虎丸がやって来て、彼は慣れた様子で紅茶をそれぞれに注いですぐ出て行ってしまった。
紅茶を注いでいる時、ﾁﾗﾁﾗと虎丸はエリカの方を見遣っていたが、エリカは特に気にする様子も無く
丁寧に切られたアップルパイの一切れに夢中のエリカは1口頬張って堪らず頬に手を添えた。
「アンタにしては気が利くじゃない、14番目。
仕方ないからアップルパイ食べ切るまでなら、何でも話聞いてあげるし喋っちゃう」
「あれ…？俺になんか用事あったんじゃないのか…？先にそっち教えてくれよ」
「用事？ヨージ？ああ、なんかあったかも。
でもいいわ、なんか面倒だから。
それに今は甘い物に集中！」
「えぇ……」
まさか用事よりも甘い物を取るとは。
円堂は思わず呆れ、豪炎寺も戸惑いを顔に映した。
ただ1人、鬼道だけは不敵な笑みを浮かべ、椅子の背もたれに背中を預けると「早速だが」と口を開いた。
「お前は今まで、何処で何をしていた？」
「《イドラのサーカス》が捜し物をしてたからそれを主に手伝ってたわね〜
あとはサーカス開く前に街に偵察しに行ったり、頼み事あったらなるべか叶えてあげたり。
ああ、あと色々薬とか戦闘グッズとか作ったり。
つまり大まかに言うとパシリよ、パシリ」
「お前がタダで黙って使われるとは思えない。
何か弱みでも握られているのか？」
「ええ、握られてる。だからあの子には逆らえないの。
でも別にいいわ。この生活、満更でもないの」
「本当に？」
「ええ、時々お菓子くれるしね」
「……」
……本当に彼女の菓子への熱には呆れを通り越して関心した。
寧ろその為に《イドラのサーカス》に協力しているとさえ思えた。
ただ、彼女の言う�犲紊澂瓩箸笋蕕藁�石に教えてくれないらしい。
仕方ないと話を切り替え、鬼道は再び彼女に尋ねた。
「…あの2人はどうするつもりだ？」
「あの2人？」
「《イドラのサーカス》が霧野、倉間と交換で連れて来た2人組だ」
「ああ、シュウと白竜の事ね」
言われてエリカは思い出したかのようにフォークを軽く掲げると、ゆらゆらと空中で揺らしながら言葉を続けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - ゆきうさぎさん» コメントありがとうございます！続編来てしまいした…()これからも亀更新ですが、頑張らせて貰いますー！！ (2018年8月11日 2時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 続編おめでとうございます！！楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: dea74ddfb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
