#聞かないで ページ10
「さっきの絵ってAが描いたの？」
2人で夕食を頬張る中、ふと話題が無く少し寂しい気がしたので彼女にさっきの絵の事について聞いてみた。
するとAは一瞬固まった後にこくこくと頷き、また1口カレーを口に入れた。
「凄く上手いね。
まさかあんなに上手だとは思わなかったよ」
「そ……う、かな」
「うん。絵はあまり詳しくはないんだけれど…
でも線が綺麗だし、あの絵の剣城君、本人にそっくりだよ」
少し照れた様子の彼女を更に褒めちぎると
彼女はﾌｲｯとスプーンをくわえたままそっぽを向いてしまう。
おや…ちょっと褒め過ぎちゃったかな？
僕は彼女の赤面顔を想像しながら密かに笑う。
でも絵の感想については心からの本心さ。
「………似てると、思う？」
少しの間僕と目を合わせてくれなかったが
Aはおもむろにこちらに顔を向けると、訝しげに首を傾げた。
その表情は何処か不安そうで。
「……？ 僕はそう思ったけれど？」
「…」
彼女のその表情に疑問を抱きながらも、僕はそう答えると
Aは目を伏せ、少し考えているような難しい顔をしながら、水を飲んだ。
………何だろう？僕何か言ったかな？
「どうしたの、A？」
僕は彼女の顔を覗き込み、尋ねた。
するとAは首を横に振って「大丈夫」と言い、僕から目をそらす。
…彼女、何か隠しているね。
一体何なのだろうか。
彼女の瞳が不安げに揺れる、その理由は。
「…ねぇ、A」
「聞かないで」
彼女に更に問い掛けようとしたら、途中でAが僕の言葉を遮った。
そして顔を上げて僕を見つめ、苦しそうに笑う。
「……ごめんね、皆帆君。
きっと皆帆君の事だから、私の嘘をとっくに見破ってるんだろうけれど…
で、でも…今回はちょっとダメ…ぽいの。
だから、何も聞かないで」
「A…」
Aはそれだけ言って再び視線を下に落とすと、黙々とカレーを口に運び続けた。
僕はそんな彼女の思い詰めた横顔に手を伸ばす。
「……そっか。ごめんね、変な事聞いて」
そして彼女の頭にそっと触れると、ゆっくり左右に動かした。
Aは一瞬驚いたように目を見開いた後、申し訳無さそうな顔をして更に俯いてしまう。
「それよりねA、今日の練習の時にね……」
僕は微笑みを浮かべて気持ちを切り替えると、今日起こった出来事を彼女に話し始めた。
だけれど彼女はこれ以降、1度も心から笑ってはくれなかった。
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ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» そうですっ！ありがとうございます！（�爿瓠鳥箸辰討澆燭�ったんですが…今まで使い方が分からなくって…改めて（？）ありがとうございますっっ！） (2020年10月10日 16時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 多分『�爿瓠戮了�ですよね？それなら『かっこ』って打ったら予測変換で出て来ますよ〜！ (2020年10月10日 16時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - ＊IJu＊さん» すみません…あの…『よくわからないけど…はー君の アズル は見ると頭が痛くなる、らしい…？』のところの… アズル の横についていたついていた…点（？）って…なんて打ったら…出てきますか…？ (2020年10月10日 16時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 鞠山美枝さん» コメント&ご愛読ありがとうございます！ これからも更新頑張ります！ (2016年4月28日 14時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - まりはさん» コメントありがとうございます！ 僕も愛してます(((真顔 応援ありがとうです！これからも更新頑張ります(*´∀｀) (2016年4月28日 14時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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