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「フツーに謝ればいいじゃない」

「うーー……じゃあAちゃんも一緒に謝って下さいッス」

「え?何でよ〜…めんどくさい。別に私は食べてないのに…」

「じゃあ、Aちゃんも食べれば一緒に謝ってくれる?」

「えっ?」



言うが速いか、十四松はスプーンを持ってパフェをまた1口分掬って口に入れると
そのまま机を乗り出して、私の頬に片手を置いた。



瞬間、ぷにっとした柔らかい感触が唇に触れた。

目の前には十四松の顔。
閉じられた睫毛は近くで見るととても長くて幼くて。

でも私の頬にやった手は男らしい手をしていて、だけど割れ物でも扱うように優しい手つきで。


いつもはハチャメチャな彼なのに、どうしてこういう時だけ。






「…………はい!これでAちゃんも共犯ね!」

「……………………」



暫くして唇が離れると、十四松はニコッと笑ってそう言った。

それに何か言い返してやりたかったが、唐突の事で言葉なんて用意出来なくって
私はただ黙って口に入れられたパフェを咀嚼しながら十四松を睨んだ。



「…………普通に食べさせてくれても良かったのに」

「だって普通にあげてもAちゃん食べないと思って!あとやりたかっただけ!!」

「っ……バカッ」



無邪気に言ってのける十四松に、やっと出て来た文句は何とも幼稚だった。


しかし十四松はしゅんと肩を窄ませ私を子犬のような目で見ると「嫌だった……?」と首を傾げた。



………………反則だ、こんなの。



「べっ……べ、別に…嫌とは言ってない……」

「…じゃあ、もう1回…オナシャス」

「……ん、いーよ」



暑さのせいかそれとも別のもののせいか、顔が火照ってくのを感じながらも私は頷くと
十四松は嬉しそうな顔をしてから、再び私に近付く。



そうして再び甘い甘い口付けを交わした。

かのじょさがし【基山ヒロト】→←パフェのような口付けを【十四松】*ここ松様リクエスト



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*IJu*(プロフ) - ココ松さん» 大変長らくお待たせしてしまいました…リクエストしたお話が書けました!お手数ですが続編の方へお願いします…! (2018年1月16日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ココ松さん» 了解しましたー! お話が思いつき次第更新致しますのでしばしお待ちを! (2017年12月18日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ココ松 - *IJu*さん» もちのロンでその人です! (2017年12月14日 21時) (レス) id: 352fae32d2 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - ここ松さん» こんにちは、お久しぶりです〜!リクエストありがとうです! 因みにタクト君とはイナイレの神童拓人ですよね? (2017年8月26日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ここ松 - お久し振りです!またリクエストよろしいですか?今度はタクト君と月光を弾く話って出来ますか? (2017年8月25日 20時) (レス) id: ed1304e9db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月4日 20時

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