やっぱり心配なのです ページ32
「…………ぁえ？」
予想外に次ぐ予想外の言葉に、私は喉の奥から変な声が絞り出された。
驚き過ぎて、目をﾊﾟｯﾁﾘ見開いたまま固まってしまいます。
当たり前でしょう。急にデレるとか聞いていません。
するすると、掴んでいた髪の毛が私の手からすり抜ける。
ですが不動さんの手は私の手を掴んだまま
少しの間ふにふにと、まるで猫の肉球を触るかのように触れていました。
だが不意に王子様のように私の手を自身の元まで引き寄せたかと思えば、一瞬猫のように私の手に頬を擦り寄せ、何処か不機嫌そうな顔をして私を見上げた。
「やっぱり心配にはなるんだぜ？その……誰かに盗られるんじゃないかって。お前、そういうの鈍いし」
「…………え、ぇ……と……」
「ま、一途なお前の事だから俺以外によそ見はしないんだろーけどさぁ？
一応、俺からの注意喚起な」
あまりにも普段とは違う、甘えん坊な不動さんに私はまともに反応出来ず、不動さんを見つめたまま固まってしまう。
その間に不動さんはﾊﾟｯとすぐ私の手を解放して、いたずらっぽく歯を見せてﾆｨと笑った。
掴まれていた手が、熱を帯びる。
いえ、手だけではありません。顔も体も熱いのです。
可笑しいですね、まだ季節は冬なのに。
不動さんといると夏にでもなってしまったかのようになります。
「あっ……あ、当たり前、じゃない……ですか。
私は、不動さん以外は眼中にありませんので」
掴まれていた手を胸元に置き、私はやっと出た声でそう告げると、不動さんから「うっわ、カワイソ」と返されてしまいました。
でもその顔は満更でもなさそうです。
「それに……不動さんだって」
「ん？」
「不動さんだって、私以外の人に盗られそうで怖いのです」
「なんだよ、古城は俺の事信用出来ないのか？」
「信用していないわけではないのですが……
不動さん、カッコイイですし、意外と紳士的ですし、優しい所もありますし……
そういう所が
「………ツッコミづらい事言うなよ」
不動さんは途端に居た堪れない顔をして「ンな事しねーって」と私の頭をわしゃわしゃと撫でました。
その言葉が例え嘘でも、聞けただけで私は満足でしたし
不動さんに頭を撫でられたので、胸がいっぱいになったのです。
いつも通りなのだ→←やっぱり金髪に染めた方がよろしかったのです
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みかん - もし違うものを書く機会があればキャラ使ってくださいこれからも応援します！! (2019年7月6日 4時) (
レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - わかりました最終回向けて頑張ってください (2019年7月6日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - みかんさん» 申し訳ございません、現在この小説は終わりに向けてストーリーを進めていますので、そんな中新キャラを追加してしまうとただでさえお話が長く続いているのに更に長くなってしまうと思うので……今回はお断りさせていただきます (2019年7月5日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと設定で鬼道さんに片思いしているのでお願いしますもし使ってくださるのであれば (2019年6月30日 19時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 主人公いいな愛されてるなとしみじみ思いますわたしもキャラで出して欲しいです美咲という名前で主人公の唯一の女親友でよろしくお願いします (2019年6月30日 15時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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